
平川亮もハースの「持病」に直面? 異変でベアマン「自信をほぼ全て失った」 なぜ87号車だけが苦しんだのか
ハースのリザーブドライバーを務める平川亮が、2026年F1第11戦ハンガリーGPのフリー走行1回目(FP1)で、オリバー・ベアマンに代わって87号車VF-26のステアリングを握った。オーストリアGPのFP1以来、今シーズン2度目の出走となった。
平川は25周を走り込み、1分22秒001の17番手を記録した。一方、同じVF-26を駆るレギュラードライバーのエステバン・オコンは12番手で、その差は0.950秒に及んだ。ただし、この差にはハースが抱える”持病”が関係している可能性がある。
平川を襲ったVF-26のハンドリング不調
Courtesy Of Haas
ヘルメット姿で走行準備を進めるハースの平川亮(リザーブドライバー)、2026年7月24日(金) F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)
平川はマシンに乗れたこと自体を歓迎しつつ、今回は空力テストの作業が前回より少なかったため、その分コース上で周回を重ねられたと振り返った。
「またマシンをドライブできて良かったです。もちろん、いつだってもっと周回数を重ねたいとは思うのですが、今日はまず空力テストから開始したものの、前回の走行と比べてその作業が少なかったので、その分、コース上でラップを重ねることができました」
一方、トラフィックやハンドリングには手を焼いたという。
「正直、コンディション的には厄介でした。クルマの扱いが難しく、トラフィックなどの影響で、何周かはアタックを中断しなければなりませんでした。少し手こずりましたが、最終的にはきちんとしたラップをまとめることができたので、今日の内容には満足しています」
平川はマシンのハンドリングに関する問題を詳しく説明しておらず、その詳細は明らかになっていない。だが、この問題は、この日87号車だけが抱えていた課題に関係している可能性もある。
ベアマンを襲った87号車VF-26の異変
その手がかりは、フリー走行2回目(FP2)で87号車を引き継いだベアマンの走りに表れた。オコンが12番手を記録するなか、ベアマンは0.4秒遅れの15番手にとどまった。
ベアマンは、マシンの感触に苦しんだ初日を厳しい言葉で振り返った。
「今日は厳しかった。特に先週と比べて、マシンの感触にかなり苦しんだ。前戦で得た自信をほぼ全て失ってしまったような状態で、本当に厳しい一日だった」
チーム代表を務める小松礼雄は、オコンの初日の走行を高く評価する一方、「問題はガレージの反対側にあります。オリーはクルマの感触に満足できませんでした」と指摘した。
小松代表は、この問題が一過性のものではないとの見方を示した。今回使用した部品は一部を除き、前戦ベルギーGPと共通しているが、それでもベアマンが受けたマシンの感触は大きく変化していたという。
ハースを悩ます部品と組み立ての一貫性不足
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縁石に乗りながらハンガロリンクを周回するハースの平川亮(リザーブドライバー)、2026年7月24日(金) F1ハンガリーGP FP1(ハンガロリンク)
マシン性能の一貫性不足をめぐっては、オコンが過去1年半にわたり繰り返し疑問を呈してきた。昨年はブレーキに問題が表れたが、今季は空力性能と、特定のパーツが安定して性能を発揮しない点が問題となっている。
小松代表はイギリスGPの際、ハースに「部品の一貫性に関する問題」があり、それが2台のマシンに入れ替わるように生じていることを認めた。それは、パーツそのものの品質に加え、組み立ての精度に由来する可能性があるものだという。
小松代表によると、同様の症状は前戦でも起きていた。金曜日から土曜日にかけて、オコンにも同じことが生じたという。
「スパでも金曜日から土曜日にかけてエステバンに同じことが起きたため、まだ原因を突き止められていない一貫性の問題が続いています。それが現在取り組んでいる主な課題です」と小松代表は説明する。
「今夜は、オリーのマシンで何が起きているのかを正確に突き止め、明日に向けて良好な状態へ仕上げることに集中します」
Courtesy Of Haas
ガレージでモニターを見つめる平川亮(ハース リザーブドライバー)、2026年7月24日(金) F1ハンガリーGP(ハンガロリンク)
2026年F1ハンガリーGPの初日FP2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン。シャルル・ルクレールが0.148秒差で2番手に続き、フェラーリが存在感を示す結果となった。
FP3は日本時間7月25日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。