
中村紀庵ベルタが次のステージへ、2027年にトライデントからFIA-F3選手権に参戦
ウィリアムズF1チームの若手育成プログラムに所属する中村紀庵ベルタが、2027年にトライデント・モータースポーツからFIA-F3選手権にステップアップすることが決まった。
スロバキアと日本のハーフで、ロンドン生まれの18歳は、今シーズンのフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FREC)で3勝を含む8度の表彰台を獲得し、ドライバーズ・ランキング3位でシーズンを終えた。
2025年のFIA-F3王者ラファエル・カマラ、そして今季のFIA-F3でランキング2位となったフレディ・スレーターも、FRECで成功を収めた後、イタリアを拠点とするトライデントからFIA-F3に参戦しており、中村もその足跡をたどることになる。
中村、トライデントからFIA-F3参戦
「ウィリアムズF1チーム・ドライバー・アカデミーから引き続き支援を受けながら、トライデント・モータースポーツとF3にステップアップできることをうれしく思います」と中村は語った。
「FRECで充実したシーズンを過ごし、F3でも競争力あるチームに加わることができたことで、来年のF3デビューに向けて大きな自信になっています。これまでの道のりを支えてくれたすべての方々に心から感謝しています」
ウィリアムズのスポーティング・ディレクターを務めるスヴェン・スミーツは、2026年にアカデミーに加入して以来、中村は「目覚ましい成長」を遂げてきたと評価。長く厳しいタイトル争いを通じて示した努力が、今回のFIA-F3昇格につながったとの考えを示した。
最高峰F1へ。着々と歩む中村の軌跡
中村は2021年に日本人として初めて、カート競技の最高峰であるCIK-FIAカート世界選手権OKジュニア・クラスのチャンピオンに輝いた。
2023年11月にF4東南アジア選手権でシングルシーターデビューを果たすと、2大会への出場ながら2度のポールポジションと表彰台を獲得。2024年に参戦したフォーミュラUAE選手権では、2勝と6度の表彰台を重ね、ランキング2位と存在感を高めた。
2025年は飛躍の年となり、シーズン9勝を挙げてイタリアF4選手権でチャンピオンを獲得し、ウィリアムズF1チームのドライバーアカデミーに加わった。表彰台を逃したのはシーズンを通じて3レースだけだった。
さらに今季は、フォーミュラ・リージョナル中東トロフィーのタイトルと、FREC年間3位という実績を加えた。