F1法的紛争終結、ホンダ時代に先駆け新CTOカルディーレがアストンマーチンで業務開始

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2025年F1第14戦ハンガリーGPの決勝翌日、フェラーリの元F1テクニカルディレクター、エンリコ・カルディーレが、アストンマーチンの最高技術責任者(CTO)として正式に着任したことが発表された。

アストンは昨年7月にカルディーレとの契約を発表したが、1年間のガーデニング休暇の消化を待たずにカルディーレがアストンの業務に関与したとして、フェラーリがイタリア・モデナの裁判所に競業避止義務違反の訴えを起こした。

この訴えは今年4月に認められ、カルディーレは7月18日までチームに合流できない状態が続いていたが、アストンは8月4日、カルディーレの着任を正式に発表。英国シルバーストンの本拠地で業務を開始したことを明らかにした。

エンリコ・カルディーレcopyright Ferrari S.p.A.

エンリコ・カルディーレ

次世代レギュレーションが導入される2026年よりアストンは、新たなパワーユニット・サプライヤーとしてホンダを迎え入れる。

カルディーレはこの野心的なプロジェクトにおいて、今年4月にアストンに合流した伝説的F1デザイナー、エイドリアン・ニューウェイとタッグを組み、設計および技術の両部門を統括する役割を担う。

ニューウェイはマネージング・テクニカル・パートナーとして、チームの技術戦略全体を監督する立場とされており、カルディーレはその下で実務的な業務を担うものと見られる。

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