レッドブル、グリッド争いの劣勢は織り込み済み…決勝でのフェラーリ戦を楽観
Published:
F1第8戦アゼルバイジャンGPの決勝に向けてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、予選でのフェラーリ優位は織り込み済みで、レースでは逆に自分達にアドバンテージがあるとして楽観的な見方を示した。
バクー市街地コースでのグリッド争いでは、シャルル・ルクレールが他の追随を許さぬ圧倒的なペースを刻んで4戦連続のポールを獲得した。レッドブル勢はセルジオ・ペレスが2番手、マックス・フェルスタッペンが3番手と背後を陣取ったが、ライバルとの差はコンマ3秒と大きく開いた。
ホーナーは「予選を前に、非常にタイトな争いになるであろう事は分かっていたし、シングルラップではフェラーリに分があると考えていた」とする一方、「これまでのレースで明らかなように、我々のマシンは優れた競争力を持つレースカーだ」と述べ、決勝での巻き返しに自信を示した。
「ここはオーバーテイクが可能だから、上手く行けば明日は彼らを苦しめられるはずだ」
「ストレートが長くDRSが強力に効くものの、使用するためには中盤セクターで十分に前走車に接近していなければならないため、スタートポジションを活かして迫っていく事が必要だ」
Q3の最終ラップに向け、ペレスはコースインが僅かに遅れた。エンジンが始動せず「かなり焦った」事もあり、ペレスはラップをまとめ上げるのに手を焼いた。スタートの遅れの原因についてホーナーは、燃料補給の問題だったと説明した。
「今日は2人揃って最高のパフォーマンスを見せてくれた。チェコはモナコで掴んだ自信そのままに、得意とするこのコースでトウの恩恵が得られない中、見事なラップを刻んでくれた」
「給油の際にちょっとした問題が出てしまい、残念ながら出遅れてしまった。数字上のエラーがあったようだ」
「チェコは残念な事にスリップストリームの恩恵を受けられなかったが、そのアウトラップは完璧だった。彼のパフォーマンスが並外れていた事が分かると思う」
「トウがあればもっと良い勝負に持ち込めただろうが、今日のシャルルに匹敵できるだけのペースがあったとは思わない」
2022年F1アゼルバイジャンGP予選ではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が4戦連続となるポールポジションを獲得した。最前列2番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が並ぶ。角田裕毅(アルファタウリ)は8番手から入賞を目指す。
決勝レースは日本時間6月12日(日)20時にフォーメーションラップが開始され、1周6,003mのバクー市街地コースを51周する事でチャンピオンシップを争う。