ガスリー、燃料ブリーザー接続直後にマシンが「バーベキュー」状態に…アプグレ投入もパフォーマンスは期待外れ
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スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーはF1シンガポールGPのFP2でボヤ騒ぎに見舞われた。ピットへと戻った直後、インダクションポッド脇から出火した。
隣のガレージのアストンマーチンのメカニックが機転を利かせてすぐに消化したため大事には至らなかった。ガスリーは無傷でコックピットから飛び降りた。
セッションを終えて汗だくのガスリーは「この暑いコンディションでエンジンがどれだけタフなのかを確認するのもプラクティスの一環なんだ」と冗談を飛ばして笑った。
「いや、理想的ではないけどね。少し熱かったし。燃料ブリーザーを接続したら炎が上がったんだ。幸いにも再スタートできたけど」
「ちょっとしたバーベキューみたいな感じだったけど(笑)、大したことなくて良かったよ」
「すぐに消火されたし、最終的には塗装が燃えただけで済んだから、すぐにコースに戻ることができた」
アルファタウリはシンガポールに改良型のフロントウイング及びノーズを持ち込んだものの、アップグレードは今のところはまだ、期待どおりには機能していないようだ。
チームはまず、FP1を使って新型ウイングの検証作業に取り組み、FP2に向けて課題を洗い出した。FP1で9番手を刻んでいたガスリーはFP2で14番手にまで後退した。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「ここは予選が鍵となるコースだが、期待していたパフォーマンスを発揮できていないため、今夜は洗いざらい分析してセットアップを調整していく必要がある」と説明した。
ガスリーはシンガポールのサーキットを走る事自体は好きだとした上で、今週末のAT03のパフォーマンスに不満を抱えていると認めた。
「このコースは本当にスペシャルで凄くテクニカルだから大好きだけど、全体としてパフォーマンス面は満足できる状態じゃない。FP2ではかなり後退してしまった」
「今夜のセッションではトップ10に入るだけのペースがなかったから、明日に向けて更に何かを見つけ出していかなきゃならない」
「今週末は幾つかマイナーアップグレードを持ち込んだ。分析を進めてその効果を最大限に発揮できるよう取り組んでいきたい」
2022年のF1シンガポールGPフリー走行2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ。2番手にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが1-2で締め括った。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
シンガポールグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月1日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。