そんな強気で大丈夫?「結果を残せないならガスリーはベンチ行き」レッドブルのご意見番が警告
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、新しくチームへの昇格を果たしたピエール・ガスリーには「時間が必要」と述べ、早急な結果を期待せずに一定程度成長を見守る必要があるとの見解を示しているが、モータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはそうは考えていないようだ。
「ピエール・ガスリーには厳しい視線が注がれる事になる。それがF1だ」ヘルムート・マルコはSpeed Weekのインタビューの中でこのように語った。「サッカーでも同じことだ。活躍できなければベンチを温める事になる」
「確かに彼は自分の速さを証明してきたが、そうは言ってもまだ修行が必要だ。とは言え、彼はチームから厚いサポートを受けているから、必ずや成し遂げてくれると信じている」
そんな強気で大丈夫だろうか? ガスリーを”ベンチ入り”させるとなると、問題は後任だ。一体誰を昇格させるというのだろうか?
レッドブル育成下には現在、目立った存在のドライバーはおらず、それはスクーデリア・トロロッソの今季ラインナップを見ても明らかだ。一昨年に「チャンスを与えたのに結果を残せなかった」と言い放ち解雇したダニール・クビアトを復帰させ、日産e.damsに大金を支払ってまでアレックス・アルボンを起用せざるを得ないほど人材が不足している。
ライバルチームのトップドライバーを引き抜くという手段もあり得るだろうが、総帥ディートリッヒ・マテシッツが許可するとは考えにくい。「レッドブルのためのマーケットなど存在しない。なぜなら市場は我々が創造するものだからだ」という創業コンセプトに表れているように、若手の才能を発掘し、それを育て上げる事に取り組むことが、モータースポーツにおける彼らのブランドコンセプトであるからだ。