“厳しい結果”に終わった8位アルボン、デグラデーションに苦戦「カモのようだった…」
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レッドブル・ホンダのアレックス・アルボンは、カタロニア・サーキットで行われたF1第6戦スペインGP決勝を6番グリッドからスタートしたものの、タイヤのデグラデーションに苦しみ、2ポジションダウンの8位でチェッカーフラッグを受けた。
66周に及ぶ長き戦いを終えたアルボンは、特に最終セクターでのグリップ不足が酷く、この区間で前走車とのギャップを縮める事ができず、無防備にも後続の接近を許したために「いいカモのようだった」と語った。チェッカーを受けた際、後方を走行していたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)とのタイム差はDRS圏内のコンマ5秒だった。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
7 | ベッテル | フェラーリ | 65 | +1 lap | 6 |
8 | アルボン | レッドブル | 65 | +1 lap | 4 |
9 | ガスリー | アルファタウリ | 65 | +1 lap | 2 |
クリスチャン・ホーナー代表は「アレックスは全てのコンパウンドでデグラデーションに苦労していたようだ。原因を探っていく必要がある」と語った。同じRB16をドライブしたマックス・フェルスタッペンは「タイヤの状態は良好だった」と述べており、特にデグラデーションに苦労していた様子はない。
デグラデーションに苦戦「カモにされてしまった」
アレックス・アルボン決勝: 8位, グリッド: 6番手
厳しい結果だ。レース内容も満足できるものじゃなかった。コースは本当にトリッキーで、どのコンパウンドでもタイヤのグリップが得られず難しい状況だった。
各スティントでタイヤをケアしていたけど、6~7周でグリップが無くなってしまった。先週のシルバーストンとは逆で、フラストレーションの溜まる展開だった。何をしてもタイヤを保たせる事ができず苦労した。今年はこれまでのところ、こうした事が問題になることはなかったから、データを見直してその理由を見つけ出す必要がある。
特にセクター3が厳しかった。前のマシンとの距離を縮められないがために(続くホームストレートで)オーバーテイクができず、いいカモのようだった。
スパに向けて強さを取り戻すためにも、なぜ先週末とは全く異なる状況になってしまったのかを理解する必要がある。
8月16日(日)にカタロニア・サーキットで行われた2020年F1第6戦スペイングランプリ決勝レースでは、ポールからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が通算88勝目を上げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。
今季2度目の3連戦が終わり、次戦は2週間後の8月30日(日)にスパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPとなる。伝統のスパの後にはモンツァとムジェロのイタリアでの2戦が控えており、F1サーカスは今シーズン3度目のトリプルヘッダーへと向かう。