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ロシアGP決勝レース前のフォーメーション・ラップでホンダ製パワーユニットの出力不足を感じ取ったマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ。グリッドに着くことなくピットレーンの入口でマシンをストップさせそのままレースを終えることになった。トラブルの原因は、エネルギー回生を司るERSのソフトウェア上の問題であった。アロンソは今季まだ一度も完走しておらず、2度のワールドチャンピオンの苛立ちは限界を超えつつある。
マクラーレン・ホンダのレースディレクターであるエリック・ブーリエは「フェルナンドの苛立ちはよく分かるし、自分だって同じように感じている」とコメント、2戦連続での散々たる状況について「受け入れがたい」と語っている。
アロンソ:ロシアGP決勝後コメント
フェルナンド・アロンソ
決勝:リタイヤ、予選:15位
「きついしウンザリする。毎周同じことの繰り返しさ。フォーメーションラップでパワーユニットにいつものパワーがなかったんだ。エンジニアはステアリングにあるパネルで設定を変えるよう言ってきた。残念ながら上手くいかなくて周の終わりにエンジンが止まってしまったんだ。僕のレースはスタートする前に終わってしまった」
©F1 マシンを降りるアロンソ
「今日はレースをすることすら出来なかったし、今シーズンまだ一度も完走できてないんだ。冗談じゃないくらいもどかしいよ。でもF1は僕の人生そのものなんだ。一刻も早くこの状況を改善できることを祈ってる」
アロンソは「マシンが停止した」とコメントしているが、ホンダF1の長谷川祐介によれば、トラブル発生に対してシステムの再起動を試みたものの問題は解決せず、マシンを「止めなければならなかった」と述べており、両者の発言には食い違いが見られる。(参考:ホンダF1長谷川祐介ロシアGP決勝後コメント)
2017年ロシアGPの詳しい模様については「F1ロシアGP《決勝》結果とダイジェスト」を参照されたい。