レッドブル・ホンダ、”完全無欠”の勝利に満足も 続く2戦は「メルセデスの得意コース」と油断なし
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ザントフォールト・サーキットで行われたF1第13戦オランダGPでの72周に及ぶ長き戦いを振り返ったレッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は「完全無欠」と最上級の評価を下す一方、続く2戦はメルセデスの得意コースであるとして気を引き締める。
レッドブルにとってのザントフォールトでの初レースは、地元出身のマックス・フェルスタッペンがギャップを管理しながらのポール・トゥ・ウインで完勝を飾り、パワーユニット交換によってピットレーンからスタートしたセルジオ・ペレスが逆襲の8位入賞を果たす結果となった。
クリスチャン・ホーナー代表は1日を振り返り「今日はチームにとって完全無欠のレースだった。サーキットの雰囲気も最高だった。観客のあんなリアクションはこれまでのキャリアで初めてだよ。オランダのファンは最高に素晴らしいね」と語った。
「マックスにとってはクリーンなスタートを切ることが重要だった。グリップレベルを読み取る彼の判断力は本当に高い」
「メルセデスが2台で異なる戦略を採ってくる事は分かっていたが、まさにその通りになった」
「マックスがバルテリ(ボッタス)を早めにパスすることが重要だった。そうすれば後はチームとしてルイス(ハミルトン)を抑えるだけだからね」
「今日のチームはマックスがスムーズに走れるように全力を尽くしたし、マックス自身も必要な事を全てやり遂げてくれた」
フェルスタッペン、ハミルトン、ボッタスの3人が揃って表彰台に上ったのは史上最多19回目の事だった。
「ドライバー・オブ・ザ・デイに選出されたチェコ(ペレス)も素晴らしいレースを見せてくれた」とクリスチャン・ホーナーは続ける。
「ペナルティを受けてピットレーンスタートになった挙げ句、序盤でタイヤにフラットスポットができてしまったため安牌を切ってピットストップを増やすという非常に苦しい状況に置かれていたにも関わらず、見事ポジションを上げて貴重なポイントをチームに持ち帰り、タフな土曜を経て自信を取り戻した」
「この後に控えるモンツァとソチ・オートドロームはメルセデスが得意としているサーキットであり、恐らくは彼らにアドバンテージがあるだろう。つまり我々としては次の2戦でダメージを最小限に抑え、クルマからできる限り多くをパフォーマンスを引き出すことが重要になる」
「かなりの接戦になるだろうし、このチャンピオンシップ争いは最終戦のアブダビまでもつれ込む事を覚悟しなければならない」
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは9月10日のフリー走行1で幕を開ける。