ダニール・クビアト「日本とは違ったスペシャル感がある」
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トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが、2019年FIA F1世界選手権第18戦メキシコGPに先立って抱負を語った。クビアトがエルマノス・ロドリゲス・サーキットを走行するのは、18位に終わった2016年のメキシコGP以来だが、初開催となった2015年のレッドブル時代には4位入賞を果たしている。
メキシコには日本とは違ったスペシャル感がある
ダニール・クビアト
メキシコGPで一番印象に残っているのは、開催初年度(2015年)のサーキットと観衆の凄まじさだね。2週間前の日本GPで僕らが日本のファンから受けた声援も特別だったけど、メキシコにはこれとは違った感じがあるんだ。ドライバーズパレードでスタジアムセクションを通る時の声援は本当に素晴らしい。怒号のような音量で、全員が叫び声を上げるんだ。
© Getty Images / Red Bull Content Pool、エルマノス・ロドリゲスのスタジアムセクション、2018年メキシコGP予選にて
コースとしては、低速コーナーが中心のサーキットだから、ステアリングを頻繁に左右いっぱいまで切ることが多い。中速シケインもあり、最終セクターのロングストレートでの最高速は非常に高いから、トータル的にみればかなりテクニカルなレイアウトだ。
とは言え、何より重要なことは、メキシコはエキサイティングなレースができる場所だってことだ。結局のところ、これが最も大事だし、そういうレースができるコースは良いコースと言えるわけで、僕らドライバーとしては、すべてのコーナーを限界まで攻めるだけさ。
高地で空気が薄いから、パワーユニットや空力に影響が出る。トップスピードが高いのに、多くのダウンフォースをつけて走ることになる。初めてここでレースをした時は標高のことは少し気になっていて、初めの数日は少し体調がオカシイかもって感じたけど、慣れれば大丈夫だった。高地トレーニングができれば良いんだけど、フライトは長時間かかるしシーズン終盤のかなり忙しい時期だから時間が取れない。
ただ、レース週末は本当に楽しいし、何年か前には4位フィニッシュという結果を残しているから、メキシコには良い思い出がある。それに、メキシコでは年に一度のチームディナーが開催される場所なんだ。みんなでリラックスして過ごせるのって良いよね。
メキシコGPの戦いの舞台となるのはエルマノス・ロドリゲス・サーキット。標高2300mの高地にあるため空気が薄く、エンジンの吸気効率・マシンの空力に大きな影響を及ぼす。昨年はマックス・フェルスタッペン(Red Bull)が優勝し、2位にセバスチャン・ベッテル(Ferrari)、3位にキミ・ライコネン(Ferrari)が続く結果となった。
2019年のF1メキシコGPは、日本時間10月25日(金)24時からのフリー走行1で幕を開ける。