父親と上司ホーナーの確執再燃、避けられたはずだとフェルスタッペン…将来への影響如何に
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父親のヨスと自身の上司に当たるクリスチャン・ホーナー代表との間の確執が再燃したことについてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「良いこと」ではなく、また「避けられたはず」のものだと語った。
今年初めの衝突に続いて、2人の間の緊張はオーストリアGPの週末に再び悪化した。ヨス・フェルスタッペンはホーナーが裏で手を引いて自身をレジェンドF1マシンのデモ走行イベントから排除しようとしたと主張。ホーナーはこれを否定した。
土曜のスプリントで見事な走りを見せ、チャンピオンシップ・リーダーとしての立場をさらに固めた後、フェルスタッペンは父親と上司の関係についての質問に晒された。
「もちろん良いことじゃない。僕にとっても、父にとっても、クリスチャンにとっても、チームにとってもね」とフェルスタッペンは語る。
「当然、こんなことは起きてほしくない。父はその理由をかなりハッキリと口にしている。もちろん僕も彼の意見は理解できる」
「結局のところ彼はクルマをドライブするよう頼まれ、その後に望まれていないことに気づいたんだ。父はクルマをドライブすることに固執していたわけじゃなく、『オランダのファンのためにやってくれ、我々は良好な関係を築いているし、ここはホームコースだし…』ってお願いされたんだ。だから理解できる」
「一方で当然のことだけど、僕がここにいるのはパフォーマンスに集中するためだ。だから誰とも良い関係を築きたいと思ってる。もちろん、こうした事態は避けられたはずだ」
この発言からは、フェルスタッペンが父と上司の双方に同等の責任があるとは考えていないことが見て取れる。
女性従業員に対する不適切な行為が告発された今年の春にヨスが、ホーナーがチーム代表を続ける限りチームは崩壊する恐れがあると主張して確執が表面化した際にもマックスは、バランス感覚を保ちつつも父の肩を持つ姿勢を見せた。
不適切な行為を巡っては今年2月にレッドブルGmbHが調査を経てその疑惑を退けたが、女性従業員が再度、意義を申し立てたため現在、2回目の調査が行われている。
メルセデスのトト・ウォルフ代表はそれを真実だと見なしていないが、今回の質疑の前々日にフェルスタッペンは2025年もレッドブルに残留すると明言した。
たとえその発言が偽りでないとしても、今回の騒動を見る限り、2025年か2026年かを問わず、フェルスタッペンが2028年までの現行契約を全うせず途中で他チームに移籍する可能性は決してゼロではないように見える。
伝えられるところによるとレッドブルとの現行契約には、恩師ヘルムート・マルコの在籍状況とは無関係に、フェルスタッペンがいつでもチームを離れることが可能な条項があるとされる。
いずれにせよ、グランプリ予選とレースという週末の重要な局面を前に、このような質問に答えなければらないフェルスタッペンを気の毒と言うのは決して言い過ぎではないだろう。