速いのはどちらのドライバー? 2020年F1 前半6戦の対チームメイト成績表
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トルコ、バーレーン、アブダビの最終ラウンド4戦が加わった事で、今季F1カレンダーには17戦が並ぶ事となった。パンデミックの影響で混乱のシーズンを強いられている今年、速さを発揮しているのはどのドライバーなのか? 年間の3分の1、スペインGPまでの6戦を終えた現時点での対チームメイト成績をまとめる。
チーム間競争力の差が大きいF1において、ドライバーズランキングは必ずしも20名のドライバーの速さ・強さの序列を示しているわけではない。その意味において、チームメイトに対するパフォーマンス差は興味深い指標だ。
今回は「対予選成績」「対決勝成績」「獲得ポイント」「最高グリッド」「決勝最高成績」の5項目に加えて、参考までに「リタイヤ数」を集計した。
「対決勝成績」「獲得ポイント」に関しては、両者が共にリタイヤする事なくレースを終えたグランプリのみを対象として計上した。例えばレーシングポイントのセルジオ・ペレスは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した事でシルバーストンでの2戦を欠場しているため、この2レースに関してはランス・ストロール共々計上の対象外とした。
チーム | ドライバー | 予選 | 決勝 | ポイント | 最高グリッド | 最高成績 | リタイヤ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メルセデス | L.ハミルトン | 4勝 | 5勝 | 132点 | 1番 | 1位 | 0回 |
V.ボッタス | 2勝 | 1勝 | 89点 | 1番 | 1位 | 0回 | |
レッドブル | M.フェルスタッペン | 6勝 | 5勝 | 95点 | 2番 | 1位 | 1回 |
A.アルボン | 0勝 | 0勝 | 40点 | 5番 | 4位 | 1回 | |
アルファタウリ | P.ガスリー | 6勝 | 3勝 | 14点 | 7番 | 7位 | 1回 |
D.クビアト | 0勝 | 3勝 | 2点 | 12番 | 10位 | 2回 | |
ハース | R.グロージャン | 2勝 | 2勝 | 0点 | 13番 | 13位 | 1回 |
K.マグヌッセン | 4勝 | 2勝 | 1点 | 14番 | 10位 | 3回 | |
ウィリアムズ | G.ラッセル | 6勝 | 5勝 | 0点 | 11番 | 12位 | 1回 |
N.ラティフィ | 0勝 | 1勝 | 0点 | 15番 | 11位 | 0回 | |
レーシングポイント | S.ペレス | 2勝 | 2勝 | 32点 | 4番 | 5位 | 0回 |
L.ストロール | 2勝 | 2勝 | 30点 | 3番 | 4位 | 1回 | |
フェラーリ | C.ルクレール | 4勝 | 3勝 | 45点 | 4番 | 2位 | 2回 |
S.ベッテル | 2勝 | 2勝 | 16点 | 5番 | 6位 | 1回 | |
ルノー | D.リカルド | 5勝 | 4勝 | 20点 | 5番 | 4位 | 1回 |
E.オコン | 1勝 | 2勝 | 16点 | 5番 | 6位 | 1回 | |
アルファロメオ | A.ジョビナッツィ | 4勝 | 2勝 | 2点 | 17番 | 9位 | 0回 |
K.ライコネン | 2勝 | 4勝 | 0点 | 14番 | 11位 | 1回 | |
マクラーレン | L.ノリス | 4勝 | 4勝 | 39点 | 3番 | 3位 | 0回 |
C.サインツ | 2勝 | 2勝 | 23点 | 3番 | 5位 | 0回 |
全ての評価項目でチームメイトを打ち負かしたのは以下の4名だ。バルテリ・ボッタス、アレックス・アルボン、セバスチャン・ベッテル、エステバン・オコンは僚友に対して遅れを取っている。
- ルイス・ハミルトン(Mercedes)
- マックス・フェルスタッペン(Red Bull)
- シャルル・ルクレール(Ferrari)
- ダニエル・リカルド(Renaut)
決勝関係の指標に関しては、アクシデントやチーム戦略やセーフティーカーなど、ドライバーのコントロールが及ばない変数が多いため、予選成績の方がチームメイトに対する力量の差が出やすいと言える。開幕オーストリアGPから第6戦スペインGPまでの6戦全てでチームメイトの予選成績を上回ったのは以下の3名だ。
- マックス・フェルスタッペン(Red Bull)
- ピエール・ガスリー(AlphaTauri)
- ジョージ・ラッセル(Williams)
対予選成績が良いドライバーは対決勝成績も良い傾向にあるが、ただ一人だけ例外がいた。アルファロメオのキミ・ライコネンは、予選でアントニオ・ジョビナッツィに2勝4敗で負け越しているものの、決勝ではこれをひっくり返し、4勝2敗としている。
グリッド最年長のライコネンは通算318戦を戦い抜いてきた大ベテランであり、対するジョビナッツィは通算29戦の若手。無理もない。