ホンダ好発進、メルセデス抑えフェルスタッペンが最速…角田裕毅は渋滞タイムロス / F1バーレーンGP《FP1》結果とダイジェスト

2021年3月26日、開幕バーレーンGPのフリー走行1でバーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンCourtesy Of Red Bull Content Pool

3ヶ月に渡る冬のオフシーズンを経て、2021年シーズンのFIA-F1世界選手権が遂に開幕を迎え、日本の角田裕毅を含む全20名のドライバーがプレシーズンテストの舞台、バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で新たな一歩を踏み出した。

23戦からなる今季の初戦、バーレーンGPの金曜1回目のフリー走行が3月26日現地14時30分、日本時間20時30分から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催され、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分31秒394を記録。幸先の良いスタートを切った。

Courtesy Of Alpine Racing

バーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するF1ましん、2021年3月26日バーレーンGPフリー走行1にて

2番手はメルセデスのバルテリ・ボッタス。フェルスタッペンに対して0.298秒遅れた。3番手にはマクラーレンのランド・ノリスが続き、ディフェンディング・チャンピオンのルイス・ハミルトンを僅差の4番手に抑えた。

なお同じBICで開催されたプレシーズンテストでの最速ラップタイムはフェルスタッペンがC4タイヤで刻んだ1分28秒9であり、週末を通して更なるスピードアップが予想される。

セクター1・2のファステストをフェルスタッペンが、セクター3を総合6番手に付けた新加入のセルジオ・ペレスが記録するなど、レッドブル・ホンダがパフォーマンスの高さを見せつけた。

対するメルセデスは、開幕前テストで抱えた課題を解決できていないか。ハミルトンが度々リアを滑らせるシーンが目に付いた。

予選及び決勝はコンディションが大きく異る日没後に開始時刻を迎えるため、週末の結果を占うという点で日中のセッションリザルトは大きな意味を持たないものの、一発目の練習走行ながらもトップ8が1秒以内にひしめいており、混戦への期待が高まる。

2014年の小林可夢偉以来、7年ぶりにF1公式セッションデビューを果たしたアルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、7番手につけたピエール・ガスリーから1.1秒遅れの14番手に留まったものの、最終コーナーでのトラフィックがなければ接近したタイムを残していたものと見られる。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

コースインに向けてコックピットに座るアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年3月26日F1バーレーンGPフリー走行1にて

金曜午前の現地サクヒールは快晴に恵まれ、セッションは気温35℃、路面温度47.5℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは中間レンジのC2からC4までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

今季は昨年までと異なり、初日2回のフリー走行が90分から60分へと短縮された。限られた時間を最大限に活用すべくグリーンフラッグと同時に10台がコースイン。ガスリーが最多23周を記録し、フェルスタッペンが最小12周でヘルメットを脱いだ。

昨年、過去40年の中で最悪のシーズンを過ごしたスクーデリア・フェラーリは、シャルル・ルクレールが5番手タイムを刻みカルロス・サインツも8番手と、上々のスタートを切った。

新たにアストンマーチンへと改称した英国シルバーストン本拠のチームは、セバスチャン・ベッテルが愛機「ハニー・ライダー」で21周を走り込み12番手と、チームメイトのランス・ストロールを13番手に従えた。

躍進に期待が寄せられるアルファロメオは、アントニオ・ジョビナッツィが10番手とトップ10に入れ込み、11番手にグリッド最年長、41歳のキミ・ライコネンが続いた。

2年ぶりのF1復帰を果たしたフェルナンド・アロンソ擁する新生アルピーヌはハードタイヤを中心に走り込み、アロンソが16番手、オコンが15番手と仲良く並んだ。

7度のF1ワールドチャンピオン、ミハエル・シューマッハの実子ミックは、ハースのチームメイト、ニキータ・マゼピンを最下位に抑える19番手でデビューセッションを終えた。

ターン1でタイヤをロックさせフラットスポットを作ったウィリアムズのニコラス・ラティフィは、僚友ジョージ・ラッセルのコンマ2秒落ちの18番手タイムをマークした。

2021年F1開幕戦バーレーングランプリ2回目のフリー走行は、日本時間3月26日(金)24時から1時間の日程で開催される。

2021年F1第1戦バーレーンGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:31.394 12
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:31.692 +0.298 17
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.897 +0.503 20
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.921 +0.527 15
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:31.993 +0.599 14
6 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:32.071 +0.677 15
7 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:32.195 +0.801 23
8 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:32.366 +0.972 15
9 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:32.434 +1.040 20
10 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:32.786 +1.392 16
11 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:33.134 +1.740 18
12 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:33.157 +1.763 21
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:33.233 +1.839 20
14 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:33.329 +1.935 21
15 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:33.528 +2.134 20
16 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:33.872 +2.478 18
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:34.127 +2.733 22
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:34.340 +2.946 22
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:34.501 +3.107 16
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:34.975 +3.581 16

コンディション

天気晴れ
気温35℃
路面温度47.5℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

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