角田裕毅、18インチで131周…アルファタウリ・ホンダの来季タイヤ開発テスト全日程が終了

18インチタイヤを履いたアルファタウリ・ホンダのF1マシンに乗る角田裕毅、2021年7月7日レッドブル・リンクにてcopyright Pirelli & C. S.p.A.

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は7月7日(水)、レッドブル・リンクでAT02擬装のミュールカーのステアリングを握り、午前に59周、午後に72周の計131周のマイレージを稼いで初の18インチタイヤテストを終えた。

チームはロープロファイルタイヤ用に足回りを変更し、来季規定下で想定されるダウンフォース及びパフォーマンスレベルを反映したミュールカーをシュピールベルクに持ち込んだ。角田裕毅は1日を通して来季向けの様々なソリューションを評価し経験する機会を得た。

ピレリはF1での導入に先立って、2020年のFIA-F2選手権で既に18インチタイヤを供給している。同シリーズでの経験を持つ角田裕毅のフィードバックはピレリにとって有益なものとなったはずだ。

チームとしては火曜にプログラムを担当したピエール・ガスリーと合わせてトータル295周を走り込んだ。ピレリは今後、シルバーストンとハンガロリンク、そしてポールリカールの3箇所で来季向けの開発テストを計画しているが、アルファタウリ・ホンダとしてはこの2日間が唯一にして最後のテストとなった。

なおアルファロメオが担当したカタロニア・サーキットでのテストの際には、ホイールにカーボンファイバー製カバーを取り付けての空力的なプログラムも合わせて実施されていたようだが、公開された写真を見る限り、今回は純粋にグリップや剛性など、ホイールというよりはタイヤそのものに重きを置いたテストプログラムが行われたようだ。

次回のプロトタイプテストは7月20日と21日の2日間に渡ってイギリスGPの舞台、シルバーストーンで行われる。1日目はレッドブル・ホンダが、そして2日目はアストンマーチンとハースがプログラムを担当する。

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