F1オランダGPの延期が正式決定との報道、コロナウイルスの影響で…発表間近か

ザントフォールト・サーキット空撮写真、ホームストレートからターン1に向かってCourtesy Of DTM

5月3日に決勝レースが予定されていたザントフォールト・サーキットでのF1グランプリの延期が正式に決定したと報じられている。オランダ最大の日刊紙De Telegraafが17日に伝えた。正式な発表はF1側に委ねられた状態だという。

地元出身のマックス・フェルスタッペンの活躍を背景に、オランダでのグランプリは今年35年ぶりにF1カレンダーに復活する予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行の影響でキャンセルが濃厚とみられている。

De Telegraafはザントフォールト・サーキット関係の情報筋からの情報として、F1と国際自動車連盟(FIA)、そして現地オランダのプロモーターが、予定通りにイベントを行う事は難しいと判断したと伝えた。

F1は目下、各チームのファクトリーの強制操業停止を定めたサマーブレイクを春(3月23日から4月末)に前倒しすることで8月中に延期開催のグランプリをねじ込み、2020年シーズンに最低17戦を確保する方向で調整を進めているとみられている。オランダGPも8月中の代替開催が模索される見通しだが状況は複雑だ。

ザントフォールトは海岸沿いの観光都市であり、夏はビーチに行く観光客で溢れかえるため、人的移動と宿泊を含む物流上の課題が懸念される。

2020年シーズンのF1カレンダーは新型コロナウイルスのパンデミックの影響で全てが流動的な状況で、F1のチェイス・ケアリー最高経営責任者は、現時点で2020年シーズンの開幕の目処が立っていない事を認めている。

欧州連合(EU)のフォンデアライエン委員長は16日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために当面の間、第三国からのEU加盟国への入国を原則禁止とすると発表。ヨーロッパ全体が事実上の隔離状態に置かれる事となった。

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