マクラーレンF1、新型コロナ隔離のスタッフ全員が無事に帰国

アルバート・パーク・サーキットを歩くマクラーレンのチームスタッフ、2020年F1オーストラリアGPにてcopyright McLaren

マクラーレン・レーシングは3月26日(木)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念から、開幕の地オーストラリア・メルボルンにて自己隔離中にあったスタッフ及び、その支援にあたってきた上級職員全てが無事に帰国した事を明らかにした。

グランプリ初日を前にチームスタッフの一人が新型肺炎の検査で陽性反応を示したため、濃厚接触が疑われた14名の同僚達が予防的措置として現地ホテルで2週間の自己隔離期間を過ごした。従業員の支援のために、レーシングディレクターのアンドレア・ステラを含むシニアメンバーもメルボルンに留まった。

隔離期間が終了し、オーストラリア保健当局からのお墨付きを得て、マクラーレンのスタッフ達は今週初めに帰国の途についた。マクラーレンは26日に声明を発表し、25日(水)夜に全てのメンバーが無事に帰国した事を明らかにした。

「メルボルンで自主隔離中であったチーム関係者および、彼らと共に現地に滞在していた経営陣が昨日の夜に無事に帰国した事をお知らせします。チームを代表し、この場を借りて改めてお礼を申し上げます」

レギュラードライバーのカルロス・サインツは自身のSNSを通して「メルボルンに滞在していたチームメンバーが無事に帰国したことを確認した。みんな、おかえりなさい! 応援してくれたみんなにお礼を言うよ!」とコメントを寄せた。

陽性反応が確認された事でマクラーレンは、事前の想定プランに従って参戦取り止めを決めた。ザク・ブラウンCEOはこの決断について「我々は全員がレーサーであり、戦う事を楽しみにしていたが、決断を下すことは容易かった。チームの健康を守ることは常に最優先事項だからこそ、木曜日の夜にメンバーが陽性反応を示したと聞いた直後に、私はF1とFIAに棄権を伝えた」と振り返った。

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