ジョージ・ラッセル「自分たちが速いか遅いかはどうでもいい」不得手なモンツァで今季7回目の表彰台
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F1第16戦イタリアGP決勝レースを3位でフィニッシュし、今季7回目の表彰台に上がったジョージ・ラッセル(メルセデス)は「自分たちが速いか遅いかはどうでもいい」と述べ、重要なのは結果を残し続けている事だと強調した。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、「スパとモンツァを見るに、我々がロー・ダウンフォースのコースで苦戦しているのは明らかだ」と述べ、コーナー進入時のリアのスタビリティ不足により、予選で一発のタイムを出すのが難しかったと振り返った。
予選に比べればレースペースは良く、トップ2チームに対するギャップは若干改善されたものの、ショブリンは如何なる戦略を以てしても「ラッセルを3位以上にすることは不可能だった」と認めた。
冷え性のメルセデスが第2スティントにハードタイヤを投じたのは意外だった。
ショブリンは「後から思えばハードを履いたのは間違いだった」と認めた。ただラッセルは、前を走るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)と同じタイヤ選択では勝ち目はなかったとして、リスクを取る価値はあったとの考えを示した。
速いか遅いかはどうでもいい
ジョージ・ラッセル
決勝: 3位 / 開始: 2番手
残念なことに、今週末はチームとして望んでいた場所にはいなかった。でも無線で言ったように、自分達が速いか遅いかはどうでもいい。大事なのは表彰台を獲得し続けてるって事だ。
今回のトリプルヘッダーでは、3回のうち2回がかなり厳しい週末になったけど、それでも2回の表彰台と4位を獲得できたんだから、これには満足しなきゃならない。
今日のレースでマックスやシャルルと戦うためには、何か違う事をしなきゃならなかった。だからハードタイヤで行く事にしたんだ。
でも彼らはあまりにも速かった。あのポジションでやれたのは、そのくらいだった。
これからの束の間のオフを使ってエネルギーを蓄え、チームを立て直していく。チャンスが訪れたら掴めるように、シーズン終盤戦に向けて備えていくつもりだ。
次戦シンガポールGPはスパやモンツァとは異なるハイダウンフォース・コースが舞台だ。この点だけを見れば理論的にはメルセデス向きと言える。
だがラッセルは「モナコやアゼルバイジャンのような市街地コースを見て分かるように、僕らのクルマはバンプがあまり得意じゃない。どうなるかは分からない」と悲観的な見方を示した。
マリーナ・ベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは9月30日のフリー走行1で幕を開ける。