インディカー第5戦インディGP 観戦ガイド:佐藤琢磨、奮わぬIMSロード戦「今はまだね(笑」 モントーヤがマクラーレンで初陣
Published:
2021NTTインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリが 5月14日(金)と15日(土)の2日間に渡ってインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)のロードコースで開催される。
レース周回数は85周、距離にして207.3マイル(333.6km)で、プッシュ・トゥ・パスは各ドライバー計200秒、1回につき最大20秒の使用が許可される。
佐藤琢磨、初の勝ち星なるか?
第105回インディ500の前哨戦として行われるIMSでのロードコース戦は今年、シリーズ10回目の開催を迎える。最多優勝を誇るのはシモン・パジェノーとウィル・パワーのチーム・ペンスキー勢で共に3勝。スコット・ディクソンとジョセフ・ニューガーデンが共に1勝でこれに続く。
ポール・トゥ・ウインの確率は56%と非常に高く、2015年、2017年、2018年、2020年にパワーが、そして2016年にはパジェノーがポールポジションから勝利を飾った。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、過去9回に渡って行われた全てのレースに出走し、同じIMSのオーバルを舞台とする翌戦のインディ500で2勝を挙げているものの、勝ち星はおろかリードラップすらなく、最高成績はA.J.フォイト時代の2014年と2015年の9位に留まっている。
だが週末に向けて佐藤琢磨は「確かに凄く力強い結果は残せていないけど、、今はまだね(笑」と述べ、パッとしない成績が続いている事を認めながらも自信をうかがわせる。
佐藤琢磨は、セットアップを持ち越せるわけではないものの去年大会で非常に良いベースラインが築けている事もあり、また、不運もあってリザルトという形には表れていないが同じくロード戦として開催された今季開幕バーバーではポテンシャルを発揮できていたとして、インディGPに向けて「良い感触を持っています」と意気込んだ。
開催日程とテレビ放送
週末のスケジュール(現地時間)は以下の通り。翌週の火曜にはインディ500のプラクティスが始まるため、IMSのクルーはレース終了後、慌ただしくコースの改修作業に取り組む事になる。なお今週末はインディ・ライツが2レース、インディ・プロ2000とUSF2000がそれぞれ3レース併催される。
日 | 時間 | イベント |
---|---|---|
5月14日(金) | 9:30-10:15 | プラクティス1 |
13:00-13:45 | プラクティス2 | |
16:30- | 予選(3ノックアウト方式) | |
5月15日(土) | 10:45-11:15 | ウォームアップ |
14:39 | スタートコマンド | |
14:45- | レース開始 |
日本ではGAORA SPORTSが日本時間16日(日)早朝3時30分より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。
エントリーリスト
エントリーリストにはファン・パブロ・モントーヤとチャーリー・キンボールの2名が追加された。モントーヤは86号車アロー・マクラーレンSPシボレーをドライブし、チームとの初レースに臨む。
モントーヤは過去にチーム・ペンスキーで4度のインディGPに出走し、2015年には3位を獲得。また、F1がIMSでグランプリを開催していた際もウィリアムズとマクラーレンで6回に渡って出走しており、2002年には最高位4位を獲得している。
全車が第4世代シャシー、ダラーラIR12を使用。ファイアストンは各車にプライマリー6セット、オルタネート4セット、ルーキー用にプラクティス1セットを供給する。シボレーエンジン勢13台、ホンダエンジン勢13台の計26台がグリッドに付く。
No. | Driver Hometown |
Team Engine |
---|---|---|
2 | ジョセフ・ニューガーデン Nashville, Tennessee |
Team Penske Chevrolet |
3 | スコット・マクラフラン Christchurch, New Zealand |
Team Penske Chevrolet |
4 | ダルトン・ケレット Stouffville, Canada |
A.J. Foyt Enterprises Chevrolet |
5 | パトリシオ・オワード Monterrey, Mexico |
Arrow McLaren SP Chevrolet |
7 | フェリックス・ローゼンクビスト Värnamo, Sweden |
Arrow McLaren SP Chevrolet |
8 | マーカス・エリクソン Kumla, Sweden |
Chip Ganassi Racing Honda |
9 | スコット・ディクソン Auckland, New Zealand |
Chip Ganassi Racing Honda |
10 | アレックス・パロウ Barcelona, Spain |
Chip Ganassi Racing Honda |
11 | チャーリー・キンボール Camarillo, California |
A.J. Foyt Enterprises Chevrolet |
12 | ウィル・パワー Toowoomba, Australia |
Team Penske Chevrolet |
14 | セバスチャン・ブルデー Le Mans, France |
A.J. Foyt Enterprises Chevrolet |
15 | グレアム・レイホール New Albany, Ohio |
Rahal Letterman Lanigan Racing Honda |
18 | エド・ジョーンズ Dubai, United Arab Emirates |
Dale Coyne Racing with Vasser Sullivan Honda |
20 | コナー・デイリー Noblesville, Indiana |
Ed Carpenter Racing Chevrolet |
21 | リーナス・ヴィーケイ Hoofddorp, Netherlands |
Ed Carpenter Racing Chevrolet |
22 | シモン・パジェノー Montmorillon, France |
Team Penske Chevrolet |
26 | コルトン・ハータ Valencia, California |
Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian Honda |
27 | アレキサンダー・ロッシ Nevada City, California |
Andretti Autosport Honda |
28 | ライアン・ハンター=レイ Fort Lauderdale, Florida |
Andretti Autosport Honda |
29 | ジェームズ・ヒンチクリフ Toronto, Canada |
Andretti Steinbrenner Autosport Honda |
30 | 佐藤琢磨 Tokyo, Japan |
Rahal Letterman Lanigan Racing Honda |
48 | ジミー・ジョンソン El Cajon, California |
Chip Ganassi Racing Honda |
51 | ロマン・グロージャン Geneva, Switzerland |
Dale Coyne Racing with RWR Honda |
59 | マックス・チルトン Reigate, England |
Carlin Chevrolet |
60 | ジャック・ハーベイ Bassingham, England |
Meyer Shank Racing Honda |
86 | ファン・パブロ・モントーヤ Bogota, Colombia |
Arrow McLaren SP Chevrolet |