セルジオ・ペレス「2台共が選手権を懸けて争える事が分かりチーム全体が勢い付いている」
Published:
レッドブル・ホンダ移籍後初優勝を経て、セルジオ・ペレスが6月16日~18日にポール・リカール・サーキットで開催される2021年FIA-F1世界選手権第7戦フランスGPに先立って抱負を語った。
セルジオ・ペレスフランスGPに向けて
レッドブルでの初優勝について
心から誇らしく思っている。1月の初めから取り組んできた努力が実り、ハードワークが必ず報われることを証明できた。2台共がチャンピオンシップを争える力を備えている事が分かった事でチーム全体が大きく勢い付いているし、優勝に懸ける想いの強さを示す事ができた。
赤旗中断からの再スタートでは何を考えていた?
たった2周とは言えポールの位置にいたから全てを失う可能性があったわけで、スタートを完璧に決めようと必死だった。結果的には複合的な要因で事なきを得たけど、まさかルイス(ハミルトン)のブレーキに問題が起きるなんて予想だにしていなかったから、最終的には運が良かったと思う。
レース後にステファ ノ(F1最高経営責任者のドメニカリ)に「まるでショーみたいだね!」って話をしたんだけど、彼も「ファンにとって素晴らしいレースだった」って言ってた。
チームとしてのレッドブル・ホンダの力強さ
レッドブル・ホンダは本当に素晴らしいチームだと思うよ!最終的に不運に見舞われてしまったけど、マックス(フェルスタッペン)は週末を通して完璧で、レースでは勝利に足る最高の走りをしていたし、アレックス(アルボン)はエンジニアと協力してシミュレーター作業によってチームに大きく貢献してくれていた。
移籍してきた時は(自分にシートを奪われる事になった)彼がこんなにオープンに接してくれるとは思ってもみなかったけど、クルマの挙動を詳しく説明してくれたりと、初日から付き添ってくれた。心から感謝している。
選手権でのリードを広げてフランスGPに向かいます
まだ6戦を終えただけだし、これまでも言ってきたように、現時点での順位に大きな意味はない。最終戦のアブダビを終えた時にどの位置にいるかが重要なんだ。だからコツコツと取り組み続けて、マシンのポテンシャルを最大に引き出していかなきゃならない。
F1での長い経験から、この世界ではあらゆる事が起こりうるって事を実感している。だからこそ集中力を切らさずに足元を見て、起きた物事を過去のものとして前に進み続けなきゃならない。僕はそう思っている。
フランスGPの戦いの舞台となるのは2018年にF1カレンダーに復活したポール・リカール・サーキット。全167通りものレイアウトを備える中、F1では1周5,842mのコースが使用される。
前回大会の2019年のグランプリでは、メルセデスのルイス・ハミルトンが、僚友バルテリ・ボッタスを18秒引き離してポール・トゥ・ウインを飾り、3位はフェラーリのシャルル・ルクレールと、予選TOP3がそのまま表彰台に上がった。
F1フランスGPは、日本時間6月18日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。