フェルナンド・アロンソ、長年に渡るマクラーレンとの関係を清算…アンバサダー契約更新せず
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F1ワールドチャンピオンに2度輝いたフェルナンド・アロンソが、マクラーレンとのアンバサダー契約を更新せず、同チームとの関係を完全に清算した事が明らかとなった。マクラーレンが20日(月)に正式に認めた。
アロンソは2冠を達成した後の2007年にマクラーレンに移籍するも、僅か1年で古巣ルノーへと出戻り、フェラーリでの4シーズンを経た後、2015年に新たにホンダとのエンジンサプライヤー契約を締結したマクラーレンへと復帰。2018年に同チームを以てF1を去ると、その後は広告塔としてマクラーレンとの関係を続けていた。
F1を去った後のアロンソは、2019年のF1バーレーンテストでMCL34をドライブした他、いくつかのグランプリでチームに帯同。自身2度目の挑戦となった2019年の第103回インディアナポリス500マイルレースでは、初回同様にマクラーレンからエントリーするも、マシンのパフォーマンス不足が大きく響き、無残にも予選敗退を喫した。
失意のうちに終わったハイスピードオーバル戦の後、アロンソとマクラーレンとの関係は徐々に希薄となっていった。新しくマクラーレンのチーム代表に就任したアンドレアス・ザイドルは、カルロス・サインツとランド・ノリスの活躍を高く評価。アロンソは未だにF1復帰の可能性を除外していないが、その席はウォーキングのチームにはない。
アロンソは現在、モナコGP、インディアナポリス500マイルレース、ル・マン24時間レースの全制覇、つまりグラハム・ヒルに次ぐ史上二人目の”トリプル・クラウン”獲得を目標に掲げており、最後のトロフィーを手にすべく、今年5月に開催される第104回インディ500で3度目のチャレンジに挑む見通しだが、マクラーレンとタッグを組む事はなさそうだ。
マクラーレンは今季より、シュミット・ピーターソン・モータースポーツと提携してインディカー・シリーズへと復帰するものの、レギュラードライバーとして契約したのはパトリシオ・オワードとオリバー・アスキュー。アロンソは勝利の可能性がより高いアンドレッティ・オートスポーツからのインディ500参戦を最優先事項として、水面下で交渉を続けているものとみられる。