アルファタウリ・ホンダ、変更功を奏し”期待通りのパフォーマンス”「今季最高の1日!」とガスリー
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アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトが、11月27日(金)に行われた2020 F1第15戦バーレーンGP初日プラクティスを振り返った。
チームはこの日のFP1で、2021年仕様のプロトタイプタイヤでのロングランへの理解を深めつつ、新しいエアロパーツの効果検証を行う事に重点を置いた。
よってセットアップに関する作業に費やせた時間は限られていたが、FP2で2台のAT01は揃ってコンペティティブな速さを見せつけ、ピエール・ガスリーは6番手、ダニール・クビアトは9番手でセッションを締め括った。
チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「パフォーマンスは我々の期待に沿ったものになったと言って良いだろう」と述べ、FP2に向けて施した変更が功を奏したとの認識を示した。
バーレーンはリアリミテッドのコースであり、攻撃性の高い路面がタイヤの摩耗を生み出す。ジョナサン・エドルズは初日のデグラデーションレートを踏まえて「この状況のままでは決勝レースは厄介な事になる」として、2日目に向けての課題にデグラデーションの改善を挙げた。
初日のロングランを見る限り、アルファタウリ・ホンダ勢はメルセデス、レッドブル、レーシングポイントに続いてルノーと対等の勝負を繰り広げるペースを刻んでいただけに、もう1ステップ前進できればかなり良いバトルが期待できそうだ。
AlphaTauri Honda:F1バーレーンGP初日
ピエール・ガスリーFP2: 6位, FP1: 5位
2週間前のイスタンブールは異常なコンディションだったから、こうして普通の状況の中で走れて良かったよ。今日は恐らく今シーズンの中で最も力強い1日になったと思うし、マシンの感触はFP1からずっと良かったから本当にポジティブだ。
ペース的にもかなり競争力があるように思うけど、マシンバランスという点ではまだ最大限を引き出せているとは言えず、もう少し改善の余地がありそうだ。今回は期待はできそうだから、明日の予選に向けて更にコンマ数秒縮められるよう頑張るよ。
ダニール・クビアトFP2: 9位, FP1: 17位
FP1ではマシンバランスにさほど満足できていなかったけど、FP2でかなり改善していたから、その意味では興味深い1日だった。自分達が進むべき方向性が理解できたという点でポジティブだよ。分析のためのデータが大量に取れたから、明日に向けて更に一歩改善していきたい。
ソフトコンパウンドでの走行中に赤旗が出てしまったのは少し残念だったけど、それでも今日のペースはかなり速いように感じた。ここはタイヤのデグラデーションが激しいから、ライバルよりも上手く対処する方法を見つけ出す事が重要だ。
初日をトップで締め括ったのは前戦トルコGPで7度目のタイトルを決めたばかりのルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)を0.347秒差で退けた。3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続く結果となった。
F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間11月28日(土)20時から、公式予選は同23時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。