フェルナンド・アロンソ「かなり危うい」今季初の衝撃Q1敗退に険しい表情、AMR23大規模改良も劣勢
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フェルナンド・アロンソは10月20日(金)に行われたF1第19戦アメリカGP予選で17番手に留まり、2023年シーズン初のQ1敗退を喫した。チームメイトのランス・ストロールも19番手と、アストンマーチンは2台ともが最初のラウンドで姿を消した。
今季予選ワーストでさえ10番手で、Q1はおろかQ2敗退すらなかっただけに、セッション後のインタビューに臨むアロンソの表情は終始、険しかった。
ノックアウトの原因はクリーンラップを取れなかったからなのか、それともクルマの競争力不足なのかと問われたアロンソは「あれが精一杯のパフォーマンスだったと思う」と答えた。
「特にアウトラップのトラフィックが酷く、理想的なラップじゃなかったのは確かだ。ラインを越えたのはリミットの1秒以内だったと思う。全体的に言えばクルマの感触は問題なかったけど、Q2に進むにはペースが足らなかったのかもしれない」
予選が終わったことでクルマはパルクフェルメ下に置かれた。シュートアウトとスプリントが控えるイベント2日目に向けてセットアップを変更する事はできない。
アロンソは17番グリッドからスタートする日曜の決勝レースは「かなり危うい」として、まずはスプリントの出来を見守る必要があると付け加えた。
シーズン中盤以降、メルセデスやフェラーリに対して遅れを取るアストンは今回、フロアやディフューザー、エンジンカバーやビームウイングを含む大掛かりなアップグレードを持ち込んだ。
しかしながら、ただでさえフリー走行が60分間に限られている上に、FP1ではランス・ストロールが左前輪のブレーキに問題を抱えて僅か5周でセッションを終えたため、予選に向けて十分なデータを集める事も、満足の行くセットアップ作業をこなす事も叶わず、少なくとも今のところはアップグレードというよりはダウングレード状態だ。
「正直に言えば、僕らはもう一度、朝から一日をやり直すべきだと思う」とアロンソは振り返る。
「酷いセッションだった。ランスはろくに走り込めず、僕の方も新しいパッケージで真っ当に走れたのは6、7周だけだった」
「パッケージと新しいクルマのドライビングに関しては、未知数があまりにも多い。手探りで予選に臨まなければならなかった。そして結果は、この有様だ」
「既にパルクフェルメ下にあるから出来る事は何もない。たとえ痛みを伴うものだとしても、今週末は来年に向けたテストとして使うべきかもしれない」
2023年のF1アメリカGP予選でポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手にはランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シュートアウトは日本時間10月21日(土)26時30分、スプリントは同31時から1時間に渡ってサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。