ホンダF1、断固たる決意「優勝の勢いを維持してイギリスGPでも好結果を残したい」
Published: Updated:
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、シルバーストンで開催される2019年FIA F1世界選手権第10戦イギリスGPに先立って「是が非でもオーストリアでの勢いを維持したい」と述べ、前戦で達成した13年ぶりの勝利を追い風に、レッドブルの第2の母国レースでも好結果を残したいと意気込む。
レッドブル・ホンダは先々週末のオーストリアで新型フロントウイングを含む幾つかのアップグレードを投入。マシン全体のグリップ力向上に成功し、マックス・フェルスタッペンが2年連続、通算6度目の優勝を飾った。ホンダにとってはV6ハイブリッド時代初めてとなる勝利であり、通算としては2006年8月のハンガリーGP以来13年ぶりとなる73度目のグランプリ制覇となった。
「前回のオーストリアグランプリでの勝利は、ホンダF1だけでなく本田技研工業全体にとって前向きな一歩であり、画期的な出来事でした」と田辺TD。「我々はファクトリーへと戻った後、次のシルバーストンへと向かうための準備の前に、家族や同僚と一緒に、僅かな一時ではありますが楽しくお祝いをしました」
ホンダは2013年より、英国バッキンガム州ミルトンキーンズにF1欧州拠点を構えており、エンジンを含めたパワーユニットのリビルドやメンテナンス及び、サーキットサービスを行っている。
「F1イギリスGPは多くのF1チームにとってのホームレースとなります。アストンマーティン・レッドブルレーシングはミルトン・キーンズにファクトリーを構えています。ホンダのF1欧州拠点も同じ都市にあり、サーキットから車ですぐの位置にあります。また、スクーデリア・トロロッソは近郊のバイチェスターに風洞施設を構えています。今週末は多くのスタッフとその家族が現地で我々をサポートしてくれる事でしょう」
「伝統あるシルバーストン・サーキットは、ドライバー、チーム、そしてファンに非常に高い人気を誇っています。連続する流れるような高速コーナーと、狭くテクニカルなセクションの両方を兼ね備えており、クルマとドライバーにとってはスリリングな高速テストの場となります。是が非でもオーストリアでの勢いを維持すべく、できる限りの準備をして週末に挑みたいと思います」
イギリスGPの舞台となるのは、イギリス空軍飛行場の跡地に建設された1周5891m、全17コーナーを有するシルバーストン・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、予選2番手のセバスチャン・ベッテルが逆転優勝を果たし、2位にルイス・ハミルトン、3位にキミ・ライコネンが続く結果となった。
F1イギリスGPは、日本時間7月12日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。