ホンダF1、5戦連続表彰台もメルセデスとの差大きく「更なる改善の必要性を痛感」
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F1第6戦スペインGP決勝レースに挑んだホンダエンジン勢は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がバルテリ・ボッタス(メルセデス)を交わして2位表彰台を獲得。第2戦シュタイアーマルクGPから続く連続表彰台記録を5に伸ばした。
もう一台のレッドブル・ホンダRB16をドライブしたアレックス・アルボンは6番グリッドからスタート。レーシングポイント勢を交わすべく、全20台の中で最も早い17周目にハードタイヤに交換する戦略を採り、39周目の2度目のピットを経て2ポジションダウンの8位でフィニッシュした。ハードを使ったのはアルボンのみとなった。
Pos | Driver | Team | Laps | Time | PTS |
---|---|---|---|---|---|
2 | フェルスタッペン | レッドブル | 66 | +24.177s | 18 |
8 | アルボン | レッドブル | 65 | +1 lap | 4 |
9 | ガスリー | アルファタウリ | 65 | +1 lap | 2 |
12 | クビアト | アルファタウリ | 65 | +1 lap | 0 |
アルファタウリ勢は、12番グリッドのダニール・クビアトがポイント圏内まで6.7秒の位置となる12位に終わった一方、ピエール・ガスリーは10番グリッドからの9位入賞を果たし、ファエンツァのチームに貴重な2ポイントを持ち帰った。なおクビアトは、ブルーフラッグ無視の裁定によって5秒ペナルティが科されたが、後続とのギャップを稼いだことで順位後退を防いだ。
結果としてはホンダエンジン搭載車両3台が入賞、フェルスタッペンが2位という形だが、スタート直後のバルテリ・ボッタスの失速がなければ3位が順当という展開で、トップチェッカーを受けたルイス・ハミルトンとフェルスタッペンとのタイム差は24秒と大きく開き、単純計算で1周あたりコンマ4秒近い差を付けられていた。倒すべきメルセデスの背中は依然として遠い。
66周に及ぶ長き戦いを終えたホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは「マシンパフォーマンスを十分に引き出せた」と評価する一方で「ライバルと正面から競い合うためには、改善の道のりが長い事を痛感した」とも語った。
更なる改善の必要性を痛感
田辺 豊治ホンダF1現場責任者
今日行われたスペインGPの決勝レースでは、アストンマーチン・レッドブル・レーシング(Aston Martin Red Bull Racing)のフェルスタッペン選手が2位でフィニッシュし、5戦連続となる表彰台を獲得しました。
また、トラフィックの中でレースを続ける形となったチームメートのアルボン選手とスクーデリア・アルファタウリ(Scuderia AlphaTauri Honda)のガスリー選手は、いくつかのオーバーテイクを見せて共に入賞を果たしてくれました。クビアト選手についてはポイント圏内まで約7秒と、残念ながら入賞を逃す形になりました。
フェルスタッペン選手とガスリー選手については、車の持てるパフォーマンスを十分引き出してのレースだったと思います。一方で、それぞれのライバルとの戦いを考えると、まだまだ力を付けていかなければならないことを痛感したレースでもありました。
今シーズン2度目の3連戦が終わり、ここで1週間のブレイクを挟みます。次に控える3連戦で更に良い成績を残すべく、過去6レースのデータを改めて振り返って準備を進めたいと思います。
今季2度目の3連戦が終わり、次戦は2週間後の8月30日(日)にスパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPとなる。伝統のスパの後にはモンツァとムジェロのイタリアでの2戦が控えており、F1サーカスは今シーズン3度目のトリプルヘッダーへと向かう。