ホンダ、TOP8を確保も”期待”に届かず「レースでは何が起きるか分からない」挽回に期待する田辺TD
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ホンダF1パワーユニット勢はFP3でトップ5に4台を並べるなど、週末を通して高い競争力を発揮してきたが、肝心の公式予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が十分なギャップを以てポール相当タイムを積み重ねながら最終コーナーでクラッシュするなど、”期待”には及ばない結果となった。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは劇的な結末を経て「ホンダ製F1パワーユニット(PU)を搭載するレッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダの4台は、FP3と予選で非常に力強い走りを見せ、揃ってQ3進出を果たしました」と予選を振り返った。
「フェルスタッペン選手は予選Q3最終アタックの最終コーナー出口で惜しくもウォールに接触してストップしてしまいました。その時点まで最速タイムを記録していた事もあり、ポールポジションを逃して3番手に終わったことは残念ですが、速さはありますので明日のレースに期待しています。チームメートのペレス選手はQ3でマシンバランスに苦戦し、ラップをまとめきれず5番手に留まりました」
「アルファタウリ・ホンダの両ドライバーも健闘しました。ガスリー選手は6番手につけましたが、角田選手はQ3最後のアタックでトラフィックに引っかかりタイムを伸ばせませんでした。それまでのペースが良かっただけに、8番手という結果は残念なものでした」
Pos | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 |
---|---|---|---|---|---|
3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:28.285 | 1:27.953 | 1:27.653 |
5 | ペレス | レッドブル | 1:28.021 | 1:27.946 | 1:28.123 |
6 | ガスリー | アルファタウリ | 1:28.401 | 1:28.314 | 1:28.125 |
8 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:28.503 | 1:28.222 | 1:28.442 |
「スターティング・グリッドは期待していたようなものにはなりませんでしたが、全車速さがありますので、レースでは十分にパフォーマンスを発揮して、良い結果に結び付けられればと思います」
「初開催のコースですので様々な事が起こり得ます。想定される懸案に対して迅速に対応できるよう、十分に準備をして明日のレースに臨みたいと思います」
ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがフロントローを独占した。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は最終コーナーで壁に激突。3番手に留まった。
2021年 F1サウジアラビアグランプリ決勝レースは、日本時間12月5日(日)26時30分にスタート。1周6,175mのジェッダ市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。