アップグレードされたVCARBの「弱点」を説明するダニエル・リカルド、角田裕毅を含めよくやったとも…無得点のF1スペインを経て
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ポイント圏外15位に終わったF1スペインGPを終えてダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、より良い結果のために角田裕毅を含めてドライバー側でできることは何もなかったとして、現在のVCARB 01が抱えている「弱点」を説明した。
アップグレードされたマシンは週末全体でライバルに遅れを取り、ダブルQ1敗退を喫した予選を経てリカルドは15位、角田裕毅は19位でバルセロナを後にした。
暑さによる疲労もあったのだろうが、レースを総括するよう求められたリカルドの表情は珍しく終始、暗かった。
「ちょっと奇妙な感じだ。15位に満足しているかって?もちろん違う。じゃあ、自分のレース運びやその内容には満足か? そうだね。実際、良いレースをしたと思う」とリカルドは振り返る。
「昨日の予選ではコンマ1秒足らずの差でユーキとのチームメイトバトルに負けてしまった。でも正直なところ、僕らは二人とも良い仕事をしたと思ってる。単純に今週末はこれ以上何もやれなかっただけさ」
「昨日は少し足りなかったかもしれないけど、今日は最大限を発揮できたと思う」
「でも新しいパッケージに何かが欠けているのは確かだ。今週末から幾つかポジティブな点を持ち帰りつつ、取り組むべき点に取り組む。次のレースまで殆ど時間がない」
「これから報告会なんだ。レース中にたくさんメモを取った。フィードバックすることがたくさんあるんだ。それをうまく活用してオーストリアで強く戻ってくるつもりだ」
アップグレードされたVCARB 01のドライブフィールはどんなものなのか? 何が足りていないのか? 何が問題だったのか?
そう尋ねられたリカルドは大きなため息をつき、少しの間をおいて「正直、難しい状況だね」と答えた。
「当初、求めていたようなプラスアルファが感じられないコーナーが幾つかあるんだ。明確になっている点も幾つかあるんだけどね」
「昨日の予選に戻ると、クルマのバランスは良かった。金曜と比べて遥かに良かった。多分、全体的なダウンフォースが不足しているんだと思う。ここは高速コーナーが多いハイスピードサーキットだ。おそらくこれが今の僕らの弱点なんだと思う」
2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目を上げた。
レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。