アップグレードされたVCARBの「弱点」を説明するダニエル・リカルド、角田裕毅を含めよくやったとも…無得点のF1スペインを経て

決勝レースを経てパルクフェルメで自分のクルマを見つめるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月23日F1スペインGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ポイント圏外15位に終わったF1スペインGPを終えてダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、より良い結果のために角田裕毅を含めてドライバー側でできることは何もなかったとして、現在のVCARB 01が抱えている「弱点」を説明した。

アップグレードされたマシンは週末全体でライバルに遅れを取り、ダブルQ1敗退を喫した予選を経てリカルドは15位、角田裕毅は19位でバルセロナを後にした。

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集団最後方を走るダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月23日F1スペインGP決勝レース(カタロニア・サーキット)

暑さによる疲労もあったのだろうが、レースを総括するよう求められたリカルドの表情は珍しく終始、暗かった。

「ちょっと奇妙な感じだ。15位に満足しているかって?もちろん違う。じゃあ、自分のレース運びやその内容には満足か? そうだね。実際、良いレースをしたと思う」とリカルドは振り返る。

「昨日の予選ではコンマ1秒足らずの差でユーキとのチームメイトバトルに負けてしまった。でも正直なところ、僕らは二人とも良い仕事をしたと思ってる。単純に今週末はこれ以上何もやれなかっただけさ」

「昨日は少し足りなかったかもしれないけど、今日は最大限を発揮できたと思う」

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決勝レースを経てインタビューに応じるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月23日F1スペインGP

「でも新しいパッケージに何かが欠けているのは確かだ。今週末から幾つかポジティブな点を持ち帰りつつ、取り組むべき点に取り組む。次のレースまで殆ど時間がない」

「これから報告会なんだ。レース中にたくさんメモを取った。フィードバックすることがたくさんあるんだ。それをうまく活用してオーストリアで強く戻ってくるつもりだ」

アップグレードされたVCARB 01のドライブフィールはどんなものなのか? 何が足りていないのか? 何が問題だったのか?

そう尋ねられたリカルドは大きなため息をつき、少しの間をおいて「正直、難しい状況だね」と答えた。

「当初、求めていたようなプラスアルファが感じられないコーナーが幾つかあるんだ。明確になっている点も幾つかあるんだけどね」

「昨日の予選に戻ると、クルマのバランスは良かった。金曜と比べて遥かに良かった。多分、全体的なダウンフォースが不足しているんだと思う。ここは高速コーナーが多いハイスピードサーキットだ。おそらくこれが今の僕らの弱点なんだと思う」

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カタロニア・サーキットのパドックを歩くRBフォーミュラ1の角田裕毅とダニエル・リカルド、2024年6月21日(金) F1スペインGP


2024年F1第10戦スペインGPでは、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目を上げた。

レッドブルリンクを舞台とする次戦オーストリアGPは6月28日のフリー走行1で幕を開ける。

F1スペインGP特集

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