F1イタリアGP:パワーユニット投入状況…リカルドとラッセルが上限の3基目に。降格テンパイ組は12名
Published:
国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンF1第8戦イタリアGPの1回目のフリー走行開始時点における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。
言わずとしれたパワーサーキットのモンツァでの週末に先立って、遂に3基目のICE(内燃エンジン)投入組が現れた。ダニエル・リカルド(ルノー)とジョージ・ラッセル(ウィリアムズ・メルセデス)がシーズン8戦目にして3基目の封を切った。
リカルドはICEの他に、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hも3基目とした。ラッセルもまた3基目のターボチャージャーとMGU-Kを搭載する。いずれもレギュレーションで許可された基数に留まるため、現時点では今週末のレースでPU交換に伴うグリッド降格は行われない見通しだ。
リカルドとラッセルの3基目投入によって、グリッド降格ペナルティまで後一歩のテンパイ組が12名となった(ページ下部の表の赤字を参照)。余裕があるのはメルセデス勢、マクラーレン勢、セバスチャン・ベッテル、エステバン・オコン、ランス・ストロール、ニコラス・ラティフィの8名だ。
なおマクラーレンのカルロス・サインツは、エンジントラブルのために先週末のスパ・フランコルシャンのレース欠場を強いられたが、ハードウェアに問題はないとして、エンジン交換を行わずにFP1で同じ個体を使用し、18周を走り込んで10番手タイムを刻んでいる。
V6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kと、最大2基のES及びCEをペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。現時点では17戦の開催が計画されている。
イタリアGP:パワーユニット投入状況
Driver | ICE | TC | MGU-H | MGU-K | ES | CE |
---|---|---|---|---|---|---|
ハミルトン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ボッタス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ベッテル | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ルクレール | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
フェルスタッペン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
アルボン | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 |
サインツ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ノリス | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
リカルド | 3 | 3 | 3 | 3 | 1 | 1 |
オコン | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
クビアト | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ガスリー | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ペレス | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ストロール | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
ライコネン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ジョビナッツィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
グロージャン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
マグヌッセン | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
ラッセル | 3 | 3 | 3 | 2 | 1 | 1 |
ラティフィ | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |