F1イタリアGP:パワーユニット投入状況…リカルドとラッセルが上限の3基目に。降格テンパイ組は12名

2014年から2018年までのメルセデス製F1パワーユニットCourtesy Of Daimler AG

国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンF1第8戦イタリアGPの1回目のフリー走行開始時点における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

言わずとしれたパワーサーキットのモンツァでの週末に先立って、遂に3基目のICE(内燃エンジン)投入組が現れた。ダニエル・リカルド(ルノー)とジョージ・ラッセル(ウィリアムズ・メルセデス)がシーズン8戦目にして3基目の封を切った。

リカルドはICEの他に、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hも3基目とした。ラッセルもまた3基目のターボチャージャーとMGU-Kを搭載する。いずれもレギュレーションで許可された基数に留まるため、現時点では今週末のレースでPU交換に伴うグリッド降格は行われない見通しだ。

リカルドとラッセルの3基目投入によって、グリッド降格ペナルティまで後一歩のテンパイ組が12名となった(ページ下部の表の赤字を参照)。余裕があるのはメルセデス勢、マクラーレン勢、セバスチャン・ベッテル、エステバン・オコン、ランス・ストロール、ニコラス・ラティフィの8名だ。

なおマクラーレンのカルロス・サインツは、エンジントラブルのために先週末のスパ・フランコルシャンのレース欠場を強いられたが、ハードウェアに問題はないとして、エンジン交換を行わずにFP1で同じ個体を使用し、18周を走り込んで10番手タイムを刻んでいる。

V6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kと、最大2基のES及びCEをペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。現時点では17戦の開催が計画されている。

イタリアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
Mercedes ルイス・ハミルトン 2 2 2 2 1 1
Mercedes バルテリ・ボッタス 2 2 2 2 1 1
Ferrari セバスチャン・ベッテル 2 2 2 2 1 1
Ferrari シャルル・ルクレール 2 2 2 2 2 2
RBR Honda マックス・フェルスタッペン 2 2 2 2 2 2
RBR Honda アレックス・アルボン 2 3 3 2 2 2
McLaren Renault カルロス・サインツ 2 2 2 2 1 1
McLaren Renault ランド・ノリス 2 2 2 2 1 1
Renault ダニエル・リカルド 3 3 3 3 1 1
Renault エステバン・オコン 2 2 2 2 1 1
AlphaTauri Honda ダニール・クビアト 2 2 2 2 2 2
AlphaTauri Honda ピエール・ガスリー 2 2 2 2 2 2
Racing Point BWT Mercedes セルジオ・ペレス 2 2 2 2 2 2
Racing Point BWT Mercedes ランス・ストロール 2 2 2 2 1 1
Alfa Romeo Racing Ferrari キミ・ライコネン 2 2 2 2 2 2
Alfa Romeo Racing Ferrari アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 2 2 2
Haas Ferrari ロマン・グロージャン 2 2 2 2 2 2
Haas Ferrari ケビン・マグヌッセン 2 2 2 2 2 2
Williams Mercedes ジョージ・ラッセル 3 3 3 2 1 1
Williams Mercedes ニコラス・ラティフィ 2 2 2 2 1 1

F1イタリアGP特集

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