バンパー投げ事件の15年追放、FIA国際控訴裁がルカ・コルベーリの控訴を棄却
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15年間の資格停止処分に対するイタリア人カートドライバー、ルカ・コルベーリの異議申し立てを受け、国際自動車連盟(FIA)国際控訴裁判所は6月22日に控訴審を行い、控訴を棄却した。
昨年10月4日にイタリア・ロナートで行われたFIA世界選手権KZクラスのレース中、コルベーリはライバルのパオロ・イッポリート目掛けてバンパーを故意に投げつけ、更には父マルコと共にパルクフェルメで乱闘騒ぎを起こした。
調査の結果、投げつけられたバンパーは少なくとも1.35kgあり、当時のイッポリートは時速約100kmで走行していた事が判明した。幸いにもイッポリートに当たる事はなく、その後方の31号車にのみ当たったが怪我などはなかった。
これを受けてジャン・トッドFIA会長は今年2月1日に本件を国際法廷に提出。4月19日に行われた国際法廷では、FIA及びFIA公認の各国のモータースポーツ管轄団体(ASN)下での競技会における15年間の資格停止・追放処分などの裁定が下された。
当初はジェンソン・バトンらが主張していた永久追放の可能性もあったが、初犯と若さを理由に後のキャリア復帰のチャンスが与えられた。
コルベーリは事実関係については全面的に認めたものの、過去の類似判例ならびに二重裁定を理由に、判決は不当に重い等としてマルコ・バロンチーニを代理人として4月23日の控訴を申し立てた。
国際控訴裁判所はハリー・ドゥイエムを裁判長として、フランス語と英語、そしてイタリア語の同時通訳を用いて6月22日に口頭審議を行い、コルベーリが犯した違反行為の重大性を踏まえ、制裁を軽減する理由はないとして控訴を棄却した。