F1イギリスGP、シルバーストンのDRS区間を計2箇所へと削減
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FIA国際自動車連盟は、シルバーストンで開催される2019年F1第10戦イギリスGPのDRS区間を、従来の3箇所から1つ減らして計2箇所とする事を明らかにした。理由は明らかにされていないものの、安全性の確保が要因の一つだとみられる。
削除されるのはホームストレート側に設置されていた旧DRS1。DRSはその仕組み上、ブレーキを踏むと同時に閉じるシステムであるため、ターン1とターン2をノーブレーキで通過することで、DRS区間終了後のターン3までの間でDRSが使用出来る特殊な状況となっていた。
だが、DRSオープンのままターン1を通過できるだけの強力なダウンフォースを持たないザウバーやハース等の一部のマシンが、タイムゲインのために無理やり通過しようとしてクラッシュ。速いマシンがより速さを手にする状況は、競争力の均衡化という点で望ましくはなく、今回の削減措置の背景にはこういった理由も考えられる。
シルバーストン・サーキットのコースレイアウト図-2018年版
今回の変更措置により、今年のイギリスGPのDRS区間は、ウェリントンストレート(ターン5~6)と、ハンガーストレート(ターン14~15)の2箇所のみとなる。