ピエール・ガスリー、リスク負ってミディアム突破成功の殊勲5番手…初戦大量ポイントに向け期待と自信

F1バーレーンGP最終プラクティスに向けて準備をするアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2021年3月27日バーレーン・インターナショナル・サーキットにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーはF1バーレーンGP予選Q2で、決勝を見据えてミディアムタイヤを履く賭けを見事成功させた挙げ句、Q3でも力強い走りを見せ、4番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)にコンマ1秒差の5番手タイムを刻んだ。

フル参戦4シーズン目を迎えたガスリーは決めるべきところで着実に結果を残した。Q3進出組の内、ミディアムタイヤでQ2突破を果たしたのはガスリーを含めて4人のみ。チームメイトの角田裕毅やレッドブルのセルジオ・ペレスは至らずQ2ノックアウトと相成った。

チェッカー後のパルクフェルメには、お互いの健闘を称え合うルクレールとガスリーの姿があった。幼少期からの友情は今季も健在だ。

テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「ピエールはQ3の2回のアタックラップを共に成功させ、大量ポイントが期待できる絶好の位置からスタートする。明日のレースが本当に楽しみだ」と胸を躍らせた。

今季初のスターティンググリッド争いを振り返ったガスリーは「決勝で良い結果を残せるチャンスがあるのは間違いない」として、初戦でのポイント獲得に期待と自信を示した。

唯一の懸念材料は予選前に行われたFP3での走行中にデータ上で異常が確認されたとして、ホンダがガスリー車のエナジーストア(ES/バッテリー)とコントロールエレクトロニクス(CE)を交換して予選に臨んだ点だ。

ハードウェアに問題がなく再利用可能であれば良いが、今シーズンは史上最多の23戦という長丁場であるだけに、早期のパワーユニット交換ペナルティは避けたいところだ。

初戦大量ポイントに向け期待と自信

ピエール・ガスリー予選: 5位, FP3: 3位

今日の自分のパフォーマンスには本当に満足だよ。このチームでの予選最高成績のひとつだからね。

今シーズンの初戦という事で、今後に向けてポテンシャルを発揮する事が重要なわけだけど、今日はそれができたと思う。

予選Q2でミディアムタイヤしか使わなかったのはかなりのリスクだったけど、なんとか成功させる事が出来たから、明日の決勝レースではこれを活かしていきたい。

決勝ではスタートポジションを最大限に活用して、チームのためにできるだけ多くのポイントを獲得すべく全力を尽くすよ。チャンスがあるのは明らかだしね。


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン、3番手はバルテリ・ボッタスのメルセデス勢が続く結果となった。

2021年 F1バーレーングランプリ決勝レースは、日本時間3月28日(日)24時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

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