フェラーリ 通算222回目のPP、タイヤ戦略に自信「ソフトには一貫性がある」F1オーストリアGP《予選》
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29日土曜に行われたF1第9戦オーストリアGP予選セッションを終えて、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。
ルクレールは第2戦バーレーンGPに続いてキャリア2度目となるポールポジションを獲得。1分3秒003のコースレコードを樹立した。チームとしては今季3度目のPPとなった。
ベッテルは予選Q3に進出するも、エンジンの空気圧が失われるトラブルに見舞われ再始動出来ず、ノータイム10番手で予選を終えた。詳しい原因は明らかとなっていないが、縁石に乗り上げたショックで、コネクション部分が破損した可能性が疑われている。
チーム代表を務めるマッティア・ビノットはルクレールについて「今日の結果はシャルルの成長ぶりを証明するものであり、また、チーム全員の努力の賜物だ」と褒め称えた。スクーデリアにとっては通算222回目のポールとなった。
同じフロントロウに並ぶレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと、2列目のメルセデス勢は共にミディアムでレースをスタートする一方、ルクレールはソフトを履いてグリッドに付く。ビノット代表は「ソフトを選択した判断は正しいと考えている。昨日、ソフトタイヤの一貫性の高さが明らかになった。明日も同じ様になるはずだ」と自信を示した。
今週末と同様に路面温度が非常に高かった前戦フランスGPでは、ソフトコンパウンドにグレイニングが発生するなど性能劣化が問題となったが、レッドブル・リンクでのソフトには特に問題が出ておらず、ピレリのマリオ・イゾラは「ソフトは先週よりもレースタイヤとして機能するはず」と語っている。
フェラーリ:F1オーストリアGP予選
セバスチャン・ベッテル予選: 10位, FP3: 4位
当然のことだけど、今日みたいな日は本当にガッカリだよ。クルマにはポールを狙えるだけの力があったのに、参加する事すら出来なかったんだから。クルマに問題が出てしまいQ2の一部とQ3全てを失ってしまった。修復のためにはボディワークを外さなきゃならず、問題の箇所にたどり着くのが難しかった。
チームの皆は出来る限りの事をしてくれたけど、残念ながら時間内に間に合わなかった。もし直せた場合、アタックのチャンスは1回だけだったから、集中力を切らさないようにしてたんだけどね。
凄く辛いし僕としてはハッピーじゃないけど、チームの事を思うとシャルルがポールを取ってくれて嬉しい。今週末の僕らのクルマは前の連中よりも速いはずだし、明日は良いレースをして良い1日になる事を祈ってる。
シャルル・ルクレール予選: 1位, FP3: 1位
予選には満足だよ。Q3に向けてセットアップを入念に詰めてきたつもりだったから、その努力が報われて本当に満足だ。僕にとっては最高の結果だけど、セブの方はQ3でトラブルに見舞われてしまった。チームとしては残念だよ。
明日は良いレースがしたいね。スタートタイヤをソフトにした決断にも満足してるし、まずは絶好のスタートを決めて、レース序盤で後続を抑え込む事がレースの鍵を握るはずだ。今週末の僕らのレースペースはかなり力強いし、明日は良い仕事が出来るはずさ。
ポールポジションはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール。2番手にはメルセデスのルイス・ハミルトン、3番手には2年連続優勝を狙うレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続く結果となった。
2019年F1第9戦オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間30日(日)22時10分から行われ、1周4381mのレッドブル・リンクを70周する事で勝敗を決する。