契約発表済みのドゥーハン、F1デビュー前にシート喪失の危機か…アルピーヌの2025年ラインナップに変更の噂

アルピーヌのF1リザーブ・ドライバーを務めるジャック・ドゥーハン、2024年8月Courtesy Of Alpine Racing

公式発表的に言えば、2025年のF1ドライバーラインナップはRBを除いて確定しているように見えるが、アルピーヌのF1エグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレが思わぬサプライズを引き起こすかもしれない。

ロードレース世界選手権の500ccクラスで5連覇を達成したミック・ドゥーハンを父に持つ21歳のオーストラリア人ドライバーは今年8月、ピエール・ガスリーのチームメイトとしてアルピーヌから2025年のF1にフル参戦することが発表された。

しかしながら、ドゥーハンとブリアトーレの各々の母国を含む複数の報道によると、アルピーヌはフランコ・コラピント(ウィリアムズ)の引き抜きを目論んでおり、ドゥーハンの夢は始まる前に終わりを迎える可能性があると伝えている。この計画変更を主導しているのはブリアトーレとの指摘もある。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

レース前グリッドでナオミ・キャンベルとアルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレと会話するレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表、2024年9月15日(日) F1アゼルバイジャンGP決勝(バクー市街地コース)

ローガン・サージェントの後任として9月のイタリアGPでデビューした21歳のアルゼンチン人ドライバーは、以降の6戦で2度の入賞を果たし、アレックス・アルボンに迫るパフォーマンスを発揮してきた。

だが、ウィリアムズは2025年以降、アルボンとカルロス・サインツのラインナップを決定済みで、アカデミードライバーのコラピントにシートを獲得できる余地はない。

コラピントの走りはライバルチームの関心を引き寄せた。レッドブルが接触したことはよく知られるところだが、アルピーヌもコラピントに関心を示しているという。

Courtesy Of Williams

ファンと交流するフランコ・コラピント(ウィリアムズ)、2024年10月17日(木) F1第19戦アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

チームにとってのコラピントの魅力は、コース上でのパフォーマンスに留まらない。

コラピントの起用を経てウィリアムズは、アルゼンチン・ブエノスアイレスに本社を置くEコマースとデジタル決済の大手メルカド・リブレと、アルゼンチンのIT大手グロバントとの契約を発表した。

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