リアム・ローソン、イタリアでF1復帰? ウィリアムズへの貸出に「オープン」なレッドブル…サージェントの後任として
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ウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表はF1オランダGP予選を経てレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表を訪ね、リアム・ローソンのレンタル移籍の可能性について話し合いの場を持ったようだ。
今季初のメジャーアップグレードが導入されたばかりのマシンをクラッシュにより大破させたことで、サージェントに対するウィリアムズの忍耐は限界を迎えたと広く考えられている。何名かの後任候補が取り沙汰されているが、中でもミック・シューマッハが有力視されている。
米ESPNによるとヴァウルズは、ローソンを借り受けることが可能か否かを探るべく、決勝前夜にホーナーと話し合いを行った。
レッドブル及びRBのリザーブドライバーを務めるローソンは、事故により手を負傷したダニエル・リカルドの代役として2023年にアルファタウリから5レースに出場し、シンガポールGPでポイントを獲得した実績を持つ。
条件付きながらもホーナーはこのアイデアに概ね前向きな姿勢を見せており、少なくとも次戦イタリアGPに関しては、貸し出すことを渋るつもりはないようだ。
日曜のレースを経てホーナーは、「どのような条件かによる。必要に応じてすぐに彼を呼び戻すことができるかどうかによる」と語った。
「ただ、もし来週末(イタリアGP)に必要なのであれば、我々としてはオープンだ。とは言え、それは我々というよりもウィリアムズ側の問題だ」
ウィリアムズ同様、レッドブルもドライバーラインナップに課題を抱えている。
仮にセルジオ・ペレスまたはダニエル・リカルドを今シーズン中に交代させる必要が生じた場合、その後任がローソンとなるのはほぼ確実で、レンタルを許可する場合はこうした状況も想定しておく必要がある。
レッドブル側が検討すべき事項はもう一つある。角田裕毅とリカルドを擁するRBはコンストラクターズ選手権で6位を目指しており、ウィリアムズは現在9位とは言え潜在的なライバルだ。
有能なドライバーを他の中団チームに貸し出すことは自滅的な結果をもたらし得る。技術規定違反による予選失格処分が足枷となってアレックス・アルボンはオランダでポイントを獲得できなかったが、アップグレードされたFW46は間違いなく性能を上げている。
2025年に向けたF1シートを9月(15日とも噂されている)までに用意できない場合、契約解除条項が有効となってレッドブルはローソンを失う可能性がある。
ヘルムート・マルコはオランダGPの週末に先立ち、2025年にローソンがRBまたはレッドブルで走ることは確実だと発言したが、ホーナーは事実ではないと否定した。