そんなのあった?フェルスタッペン、ブーイングに皮肉で応酬「最悪の関係」ノリス不仲説にもジョーク連発

記者会見でインタビューを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とランド・ノリス(マクラーレン)、2025年2月27日(木) F1プレシーズンテスト2日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット) (1)Courtesy Of Red Bull Content Pool

2025年F1プレシーズンテスト2日目が行われた2月27日、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はドライバーズ会見で終始皮肉交じりのトーンを崩さなかった。

話題の中心は、先週ロンドンのO2アリーナで開催された「F1 75 Live」でフェルスタッペンとレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが一部のファンからブーイングを浴びた件、そしてランド・ノリス(マクラーレン)との関係悪化疑惑だった。

ブーイングに皮肉たっぷり応酬

F1の統括団体である国際自動車連盟(FIA)は「敵対的なブーイング」と非難し、ホーナーも遺憾の意を示したが、フェルスタッペン本人は全く気にしていない様子だった。

ドライバーズ会見では、冒頭からブーイングについての質問が飛んだが、フェルスタッペンは即座に軽く流した。

「ブーイング? そんなのあった? たぶん、僕は耳が遠いんだろうね」と冗談でかわし、会場を笑いに包んだ。さらに、「話す必要もないよ、時間の無駄だしね」と、この件について深く議論する気がないことを強調した。

また、「F1 75 Liveはどうだった?」との問いには、「最高だったよ。まったく素晴らしいイベントだったね」と、明らかに皮肉を込めたコメントを返した。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

RB21のリバリー発表イベントで観客に手を振るマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とリアム・ローソン(レッドブル・レーシング)、2025年2月18日(火) F1 75 Live(O2アリーナ)

ノリスとの関係悪化の憶測にもジョークで対応

2024年シーズンのオーストリアGP、アメリカGP、メキシコGPでの激しいバトルを経て、一部では親友ノリスとの関係が悪化したのではないかとの憶測が飛び交っていた。

しかし、フェルスタッペンはこの質問に対し、「最悪の関係だよ。もう完全に仲違いした。もう仲良くすることはないね」と冗談で返した。

これに対しノリスが、「この前、地元のパブで喧嘩したんだ」と笑顔で応じると、フェルスタッペンは「揃って警備員に追い出されたんだ。でも、見てよ。それでも彼(ノリス)はこんな感じなんだ。ま、なんでもいいけどね!」と続けた。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

記者会見でインタビューを受けるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)とランド・ノリス(マクラーレン)、2025年2月27日(木) F1プレシーズンテスト2日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット) (2)

その後、ノリスは真剣なトーンで「昨年のようなバトルがまた見られるのを楽しみにしている。でも、今年は僕らだけじゃなく、他のドライバーも絡んでくるだろうね」と語った。

「もちろん、厳しいバトルになるのは間違いないし、僕にとっても、マックスにとっても、望んだ結果にならないこともあるだろう。でも、僕たちはレーシングドライバーだからね」

「僕たちはお互いを尊敬しているし、またサーキット上で戦うのを楽しみにしている」

これに対してフェルスタッペンは、ニヤリと笑いながら「完璧なコメントだね」と付け加えた。

レッドブルRB21、フェルスタッペンの評価

フェルスタッペンは2025年仕様のRB21について「全体的に改善されている」と評価し、昨年後半に指摘されていたマシンの扱いにくさが解消されつつあることを示唆した。

「クルマの挙動が昨年よりも予測しやすくなったし、セットアップの変更にも一貫した反応を示している。まだすべてが明らかになったわけじゃないけど、開幕戦までにさらに理解を深めていきたい」と語った。

3日間、合計24時間にわたるF1プレシーズンテストも残り1日。フェルスタッペンは最終日を終日、担当する予定だ。

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