ダニエル・リカルド「戻ってこれて嬉しい!」”イライラ”の5戦欠場を経てF1アメリカGPで復帰
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左の中手骨の骨折による「イライラ」の5戦の欠場を経て、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)が2023年FIA-F1世界選手権第19戦アメリカGPで復帰を果たす事が正式に発表された。
34歳のオーストラリア人ドライバーは8月25日のオランダGPのフリー走行で負傷。以降はリアム・ローソンが代役を務めてきたが、先週末にナッシュビルで行われたレッドブルF1ショーランへの参加を経てレースにカムバックする。
8度のグランプリウィナーは週末に先立ち「戻ってこれて嬉しい!」と喜びをあらわにした。
「手はだいぶ良くなってきた。カタールGPの前にシミュレーターで走ってみたんだけど、ポテンシャルを最大限に発揮できる状態とは思えなかったから、その週の残りはイギリスに滞在してシムに取り組んだ。ようやく行けるって感じるところまできた」
「もちろん、しばらくの間、左手や左腕があまり使えない状態だったけど、できる限りトレーニングを続けてきたから全体的なフィットネスは問題ない」
不運なクラッシュを経て会場敷地内のメディカル・センターで検査を受けた後、レントゲンによる更なる検査で骨折が確認されたリカルドは当初、2戦を欠場してシンガポールGPで復帰する計画であったが、ステアリングを握れる状態には程遠かった。
「数戦に渡ってレースを傍観しなきゃならず、イライラしていたのは確かだ。特に、レースに戻れる状態まで自分を追い込んだのに、2戦を欠場してもう一度、”一時停止”しなきゃならなかったからね。でも実際のところ、 レースのない時間はあっという間に過ぎた」とリカルドは続ける。
「最後にドライブした時と比べてクルマは少し進歩しているけど、シムを通して変更やアップデートによる影響は把握できている。既にその効果を少し感じているけど、実際のコースに出ればフルに感じられるだろうね」
「シンガポールにアップグレードが持ち込まれた時、僕は現場にいたんだけど、フィードバックやコメントの殆どが前向きだったから、どんなものなのか直接確かめるのが楽しみだよ」
「オースティンでの週末は毎年、楽しんでいる。現代のサーキットとしては本当にユニークで、起伏やダンプがあるから体力的にキツいコースだけど僕は好きなんだ。やり甲斐があるからね。エイペックスも大部分がかなりワイドで、幾つか独特なコーナーがある。これがこのコースを際立たせ、特別なものにしているんだ」
2022年大会ではマックス・フェルスタッペンが逆転優勝を飾り、レッドブルが2013年以来、9年ぶりとなる悲願のコンストラクターズ選手権制覇を成し遂げ、8年に渡るメルセデス支配体制に終止符を打った。
スプリントが採用される今季のF1アメリカGPは、日本時間10月20日(金)26時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。