ピエール・ガスリー、”悪化バンプ”の影響を懸念「セットアップで妥協しなきゃならないかも」

シルバーストン・サーキットのパドックを歩くアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー、2021年7月15日F1イギリスGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが、2021年FIA-F1世界選手権第17戦アメリカGPに先立って抱負を語った。

トロロッソ時代の2019年。前回のアメリカGPでSTR14を駆ったガスリーは終盤まで8番手を走行していたものの、残り10周を過ぎたところでポジションを落としていき、ラスト2周でセルジオ・ペレスと接触した。

この結果ガスリーは無念のリタイヤとなり、トロロッソはコンストラクターズ選手権争いでレーシングポイントに逆転を許して6位に後退した。

ガスリー、F1ドライバー初のNFT

2年ぶりのUSグランプリに向けてガスリーは、今季型AT02の全方位的なパフォーマンスを理由に週末を楽観視する一方、悪名高いサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバンプを懸念している。

昨年再舗装されたばかりにも関わらず、今季のMotoGPではアプリリアのアレイシ・エスパルガロが「本当にとんでもなく凄く危険で悪夢のようだ」とレースの中止を訴えるなど、COTAのバンプは悪化しているようで、多くのライダーが不満をあらわにした。

今週末のレースまでにミリング工法と呼ばれる路面切削によって幾らか問題が改善する事が期待されているが、 原因が粘土質な土壌であると見られる事から根本的な解決は難しい。

バンプの影響を懸念「妥協が必要かも」

ピエール・ガスリーF1アメリカGPに向けて

前戦のトルコでは予選でレッドブルやフェラーリにコンマ1秒差の5番手と、かなり良いパフォーマンスが発揮できたし満足してる。ペナルティーがなければより上位に食い込めたかもって思うけど、決勝でも2台のルセデスとレッドブル、そして1台のフェラーリに迫る表彰台まで後10秒という位置でフィニッシュして、上位勢に迫るパフォーマンスがある事を改めて確認できて良かった。

イスタンブールでのレースを終えた後の水曜日には、フランスリーグのオリンピック・マルセイユが本拠地にしているヴェロドローム・スタジアムで、サッカーのチャリティーマッチに参加した。

ディディエ・ドログバ財団とUNICEFに向けたチャリティーイベントだったんだけど、あの有名なピッチでレジェンド級のサッカープレイヤー達とプレーできるなんて信じられないよね。おまけにゴールまで決めたんだから尚更だよ!

次はアメリカでのグランプリだけど、僕はこれまでオースティンではさほど良い結果が残せておらず、自己ベストは前回大会の10番手(予選)なんだ。

ドライビングという点で言えば、COTAはかなりエキサイティングな高速コースで、特に鈴鹿に似た第1セクターが特に気に入ってる。その後の第2セクターは少し速度域が低いテクニカルなセクションだ。

凄く面白いコースだけど、今週末も一筋縄ではいかないだろうね。前回もバンプがかなり酷かったけど、数週間前のMotoGPを見る限り更に悪化しているように見えたし、セットアップ面で何らかの妥協が必要になるかもしれない。実際に見てみるまでは分からないけど。

これまでのところ、僕らのマシンはどのコースでも上手く機能しているから特に心配はしていないけど、待ち受けるトラブルを避けつつ、チャンピオンシップ争いでアルピーヌに迫っていきたい。


アメリカGPの戦いの舞台となるのはイスタンブール・パークと並び、ヘルマン・ティルケ最高傑作の一つと称される1周5516m、全20コーナーを持つサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)だ。

2019年の前回大会ではバルテリ・ボッタス(メルセデス)がポール・トゥ・ウインを飾り、予選5番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンが2位フィニッシュを果たして6度目のF1ワールドチャンピオンを獲得した。3位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)という結果だった。

F1アメリカGPは、日本時間10月23日(土)1時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

F1アメリカGP特集

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