フェルスタッペン、車輪炎上に心臓バクバク「ブレーキが効くか確信が持てなかった！」結果的に4連続PPも決勝での接戦を予想
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはF1イギリスGPスプリント予選のスタートに際し、左フロント（ブレーキ）から出火した事でブレーキが効くか確認が持てず、かなり焦っていたようだ。
7月17日のシルバーストン・サーキットでは、71年に渡るF1の歴史上初めて、決勝レースのスターティンググリッドを17周のスプリントレースで決する争いが行われた。
前日の予選で2番手タイムを刻んだポイントリーダーはルイス・ハミルトン（メルセデス）と並び最前列にクルマを停めた。だがブラックアウト前にディスクから比較的大きな炎が上がった。
スプリント予選後のトップ3会見の中で、フロントブレーキが燃えながらも良いスタートだったねと問われると、フェルスタッペンは苦笑いしながら「ああ、本当に心配したよ」と答えた。
「少しくらいの炎は問題ないけど、一時はかなり大きな火が上がっていたから、ミラーで後方の連中を確認しながら『頼むから早く！早くスタートしてくれ！』って思ってたんだ」
「そんなわけで上手くブレーキが効くか確信が持てない状態でターン3にアプローチしたんだけど、幸いなことにさほど深刻なダメージはなかった」
「グランドスタンドの何人かのファンがブレーキに炎が上がっている様子を写真で撮ってたよね！」
思わぬアクシデントに見舞われながらもフェルスタッペンは4輪で着実に地面を蹴り出し、ターン1までにハミルトンを抜き去ると、そのまま史上初の”スプリントキング”への道を突き進んでいった。
「3ポイントを獲得できたのは勿論だけど、今日は本当に楽しかった。レースのリザルトでポールポジションが取れるというのは何だかおかしな気分だけど、もらえるものはもらっておくよ」
「シルバーストンはオーバーテイクが難しいコースだけど、上手くスタートできた事でオープニングラップはルイスと良いバトルができた」
「その後は自分のペースで走りたかったけど、ご覧のとおり最後までお互いに激しくプッシュし合うような展開だったからタイヤにブリスターできてしまい、ケアしなきゃならなかった」
「積んでる燃料の量が少ないからその分だけ高速コーナーを激しく攻める事ができたけど、その一方でラップを重ねる毎にタイヤがキツくなっていった。まぁそれは誰にとっても同じ事だけど」
結果としてフェルスタッペンは後続のハミルトンに1.43秒差を付けてトップチェッカーを受け、4戦連続のポールポジションを獲得した。
既に予選が終わっているためクルマはパルクフェルメ下にある。確かにスプリント予選週末の特例は幾つかあるが、空力やサスペンションを含めて車体に変更を施す事はできず、コンディション変化を除いて各車のパフォーマンスが急激に変わる事は期待できない。
「スプリント予選を経て、コーナーでは僕らが勝っている一方、ストレートではメルセデスの方が速い事が分かった。差は殆どない。クルマに触れる事はできないし、明日のレースはエキサイティングな戦いになるはずだ」
「これまでのところはこの新しいフォーマットに上手く対応できている。チームとファンの皆に感謝したい」
「殆どのファンはイギリス人ドライバーを応援しているんだろうなって思ってるけど、応援してくれている姿が見られるのは嬉しい」
「明日はルイスや他の連中と良いバトルができればって思ってるし、それをファンの皆が楽しんでくれたら最高だ」
2021年F1イギリスGP決勝レースは日本時間18日(日)23時にブラックアウトを迎え、1周5891mのコースを52周する事で争われる。