角田裕毅、スペインでの”暴言”を「本当に後悔…二度と繰り返したくない」モナコでアルファタウリ・ホンダに償い

2021年5月19日、第5戦モナコGPの木曜会見に出席したアルファタウリ・ホンダの角田裕毅Courtesy Of Red Bull Content Pool

アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、前戦スペインでの爆弾発言を「本当に後悔している」として、自身初となるモンテカルロ市街地コースでのレースでアルファタウリ・ホンダに償いをしたいと考えている。

バルセロナでの2日目に角田裕毅は、16番手でQ1敗退を喫すると「このクルマは信頼できない!」と無線を通して不満を爆発させ、予選後のインタビューではチームメイトのピエール・ガスリーとクルマが違うのでは?と仄めかすかのようなコメントを発した。

一連の発言は自身のパフォーマンス不振を棚に置いたチーム批判と受け取られ、2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンは「言葉に気をつけるように」と手厳しく指摘。海外メディアの多くも批判的にこれを伝え、角田裕毅は謝罪した。

モナコGPの開幕を翌日に控えた19日(水)、角田裕毅はFIAプレスカンファレンスの中で「バルセロナは本当に難しい週末になってしまいました。ああいった事を繰り返したくないので、とにかくリセットする必要があります」と語った。

「特に予選で無線の発言については本当に後悔しています。あんな事は言ってはならないのですが…もう二度と繰り返したくはありませんし、リセットするしかありません」

「モナコは一度もドライブした事がありませんが、好きなコースのひとつですので、気持ちを切り替えてチームのために良い結果を出すしかありません」

モナコはドライバーの腕と度胸を試す世界屈指の過酷なトラックを持つだけでなく、開催スケジュールも異例で、伝統的に木曜を初日とし、金曜のオフを経て土曜に最終プラクティスと予選が行われる。

走行経験がない変則的なモナコでの週末にどうアプローチするつもりかと問われた角田裕毅は、他のコースとは異なり最初からプッシュする事はできず、壁にぶつかるわけにもいかないとした上で次のように答えた。

「特にFP1からFP3までのプラクティスをクリーンに、そして着実にこなして、予選に向けて自信をつけていくために徐々にペースを積み上げていく事が大切だと思います」

「それと、通常の週末とは異なり木曜から土曜の間に少し休みがありますので、この点にも上手く対応する必要があります。過去の経験を活かして自分自身として改善していき、良いレースウィークにしたいと思います」

気落ちしていないか心配されるところだが、ファンからの「F1ドライバーになっていなければ何をしていたと思う?」との質問について「食べ物が好きだからシェフだね」と得意の食べ物ネタで答え、隣に座っていたセルジオ・ペレスから「日本の寿司?それともイタリアン?」と問われると「日本食」と微笑み、「もしくはサッカー選手かな」と和んだ様子を見せた。

4戦を終えて2ポイントと、ドライバーズランキングで13位に付ける角田裕毅は、8ポイントで10位のピエール・ガスリーと共に第5戦モナコGPに挑む事になる。

F1モナコGP特集

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