2023年型アルファタウリ「AT04」主要諸元:ホンダRBPTH001パワーユニットを搭載
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伊ファエンツァを本拠とするスクーデリア・アルファタウリの4代目F1マシン、2023年型「AT04」は「ホンダRBPTH001」パワーユニットを搭載。レッドブル・テクノロジー(RT)から多数のコンポーネント供給を受ける。
公称スペックにおける先代との違いはパワーユニット名称のみ。フロントサスペンションは内製だが、リア側はRT製を使用する。
車体名 | AT04 |
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エンジン | ホンダ RBPTH 001 |
シャーシ | SA製 C/Cコンポジット材モノコック |
フロントサスペンション | SA製 C/Cコンポジット材ウィッシュボーン、トラックロッド、アップライトアセンブリ、サスペンションロッカー、トーションバー、ダンパー |
リアサスペンション | RT製 C/Cコンポジット材ウィッシュボーン、インボード式トーションバー、ダンパー |
ブレーキダクト | フロント・リア共にSA製 |
ステアリング | SA製パワーアシスト付き |
ギアボックス | RT製 C/Cコンポジット材メインケース、縦置き、油圧制御、8速 |
ディファレンシャル | 油圧制御マルチプレート |
クラッチ | 油圧制御カーボンマルチプレート |
エキゾースト | レッドブル・パワートレインズ製 |
ブレーキシステム | スクーデリア・アルファタウリ、RT製 |
ドライバーズシート | SA製 C/Cコンポジット材 |
タイヤ | ピレリ製18インチ |
燃料系 | SA製 |
総重量 | 798kg |
AT04は先代の進化系だ。2023年F1技術レギュレーションの変更はポーパシング低減を目的とするフロア周りの改定など僅かに留まる。
アルファタウリは昨シーズンのかなり早い段階にコンセプト策定をスタートさせ、7月よりシャシーとレイアウトの作業を開始した。ダウンフォースの増強と軽量化が目玉だ。
AT04に搭載されるのは「ホンダRBPTH001」パワーユニット(PU)。原則としてPU開発は凍結されており、本体や運用方法に変更はない。カーボン製メインケースを備えたRT製8速ギアボックスが縦置きマウントされる。
2023年仕様のピレリタイヤはフロントエンドのグリップ向上、アンダーステア減少を念頭に置き、構造が強化された。今季は最も柔らかい「C0」から最も硬い「C5」まで6種類のスリックコンパウンドが用意される。