フェルスタッペン、改善の余地残す僅差2番手発進…角田裕毅は最終セクターに課題 / F1スペインGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン4戦目となる2021年F1世界選手権スペインGPが5月7日にカタロニア・サーキットで開幕を迎え、日本時間18時30分から1時間に渡って金曜1回目のフリー走行が行われた。
一発目のセッションを制したのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。ソフトタイヤで1分18秒504のトップタイムを記録した。2番手には1000分の33秒差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続き、3番手は同0.123秒差のルイス・ハミルトン(メルセデス)という結果となった。
レッドブル移籍後100回目のレースを迎えるフェルスタッペンは、ソフトタイヤに履き替えた直後の1回目のアタックでトラフィックに引っかかり計測を断念。タイヤの美味しいところが使えない状況ながらも僅差の2番手と、FP2以降に向けて有望な兆しを見せた。
なおセクター1はハミルトン、セクタ3ーはフェルスタッペンが最速を刻んでおり、レッドブル・ホンダの方がダウンフォースレベルを高めに設定しているようだ。
金曜午前の現地バルセロナは晴天に恵まれ、オープニングセッションは気温21℃、路面温度32℃のドライコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。
ホンダエンジン勢は、セットアップが自分の好みでないと不満を訴えていたアルファタウリのピエール・ガスリーが7番手タイムを刻み、スペインでの優勝争いを誓うセルジオ・ペレスが9番手をマークした。
イモラとアルガルベでタフなレースを強いられた角田裕毅は、僚友から0.607秒遅れの11番手でヘルメットを脱いだ。チームからは、ターン10までは良いものの最終セクターでタイムを失っているため、コーナーへのエントリー速度を上げろとの指示が飛んでいた。
グリーンフラッグ直後、ニキータ・マゼピン(ハース)がターン8でハーフスピンを喫してコースオフ。グラベルに飛び出る場面があった。
マゼピンはその後、今週末用に新たに作ったシートが合わないとして旧型のシートに取り替えたがタイムは伸びず、20番手最下位でクルマを降りた。18番手に付けたチームメイト、ミック・シューマッハとのギャップは1.21秒と、今回も非常に大きな差が付いた。
An off for Nikita Mazepin as he ventures into the gravel at Turn 2 ❌
The @HaasF1Team driver is able to get going again #SpanishGP 🇪🇸 #F1 pic.twitter.com/NR1aI2dObO
— Formula 1 (@F1) May 7, 2021
苦戦続きのアストンマーチンは徐々に息を吹き返しつつあるようだ。1週間遅れでアップグレードを手にしたセバスチャン・ベッテルは、ペレスにコンマ1秒差を付けて8番手タイムを記録。ランス・ストロールは10番手に付けた。
なおベッテルはターン7の縁石でフロントウイングにダメージを負う場面があったが、フェルスタッペンも全く同じ様にウイングに損傷を負っていた。
マクラーレン勢は新型フロントウイングとフロアを投入。好調ランド・ノリスは4番手タイムを残したが、未だMCL35Mに慣れないダニエル・リカルドは14番手と後方に沈んだ。
チームメイト同士でギャップが開くチームが多く見られる中、フェラーリ勢は2台共がトップ10に名を刻んだ。シャルル・ルクレールはカルロス・サインツに1000分の24秒先行する5番手タイムを記録した。
アルファロメオはキミ・ライコネンに代わって開発ドライバーのロバート・クビサがC41のステアリングを握ったが、セッション残り15分というところで、ターン10でリアを失いグラベルの餌食となり、車両回収のために赤旗が振られた。クビサは19番手、アントニオ・ジョビナッツィは13番手でクルマを降りた。
🚩 RED FLAG 🚩
Kubica beaches himself in the gravel at Turn 10 #SpanishGP 🇪🇸 #F1 pic.twitter.com/VVHfd0L1bK
— Formula 1 (@F1) May 7, 2021
ウィリアムズはジョージ・ラッセルに代わりロイ・ニッサニーがドライブ。16番手に付けた僚友ニコラス・ラティフィから0.43秒落ちの17番手に並んだ。
前戦ポルトガルでダブルポイント獲得と、印象的なパフォーマンスを残したアルピーヌ勢はやや苦戦か。エステバン・オコンは12番手、母国レースのフェルナンド・アロンソは更に遅れ、15番手という結果だった。
2021年F1第4戦スペイングランプリ2回目のフリー走行は、日本時間5月7日(金)22時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第4戦スペインGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:18.504 | 25 | |
2 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:18.537 | +0.033 | 19 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:18.627 | +0.123 | 22 |
4 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:18.944 | +0.440 | 24 |
5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:18.996 | +0.492 | 25 |
6 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:19.020 | +0.516 | 22 |
7 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:19.062 | +0.558 | 26 |
8 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:19.234 | +0.730 | 24 |
9 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:19.349 | +0.845 | 17 |
10 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:19.429 | +0.925 | 25 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:19.669 | +1.165 | 22 |
12 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:19.681 | +1.177 | 25 |
13 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:19.694 | +1.190 | 23 |
14 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:19.732 | +1.228 | 24 |
15 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:19.950 | +1.446 | 25 |
16 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:20.270 | +1.766 | 25 |
17 | 45 | ニッサニー | ウィリアムズ | 1:20.700 | +2.196 | 23 |
18 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:20.766 | +2.262 | 23 |
19 | 88 | クビサ | アルファロメオ | 1:21.887 | +3.383 | 13 |
20 | 9 | マゼピン | ハース | 1:21.976 | +3.472 | 22 |
コンディション
天気 | 晴れ |
---|---|
気温 | 21℃ |
路面温度 | 32℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1スペインGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | カタロニア・サーキット |
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設立 | 1991年 |
全長 | 4657m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |