バルテリ・ボッタス「未知のクラッチトラブル」のために勝利を逃す / F1スペインGP《決勝》
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第5戦F1スペインGP決勝レースで逆転負けを喫したメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスは、スタート時に発生したクラッチの問題が敗因だと語った。
ボッタスは前日の公式予選で、チームメイトに対してコンマ6秒という大差を付けてポールポジションを獲得したものの、スタートで後続のチームメイトに遅れを取り、1周目のターン1でポジションを失った。
追い抜き困難なカタロニア・サーキットではその後為す術もなく、チャンピオンシップでもルイス・ハミルトンに逆転を許し、7ポイント差の2位に後退した。
「スタートでクラッチに問題が出てしまった」とボッタス。ハミルトンに先行を許した原因を説明した。「今までに経験したことのない振動が発生したんだ。本当に苛立たしい。あれによってレースを失ってしまった」
「バイトとリリースが短い周期で繰り返されているような状態だった。このトラブルのせいで蹴り出しがかなり遅くなってしまった。今後こういった事が起こらないように、原因を調査しなきゃならない」
ボッタスは第3戦中国GPでもポールを獲得しているが、今回と同じように決勝のターン1でハミルトンに順位を明け渡し、最終2位でフィニッシュしている。これが選手権争いのターニングポイントでない事を祈るボッタスだが、ハミルトンの好走とチームの努力に称賛を送った。
「僕的には最高の一日とはならなかったけど、チームとしては凄く良い週末になった。ルイスの勝利を祝福するよ。今日の彼は本当に速かった」
「チームは驚異的な水準の仕事を成し遂げている。ブラックリーとブリックスワース、そして現場にいる全てのメンバーに敬意を払いたい。次のモナコでのレースが楽しみだ。今回とは全く違う独特なコースだから、どのチームが手強いかを予想するのは難しいけどね」