一体何が? フェルスタッペンが僅か8周でセッションを終えた理由
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マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は60分間に渡って行われたF1シンガポールGPの2回目のフリー走行で走行僅か8周に終わった。
計測ラップはハード1回、ソフト1回の計2回のみ。最終盤のクイックラップではターン16で僅かにロックアップがあり、ベンチマークのカルロス・サインツ(フェラーリ)から0.339秒遅れの4番手に留まった。
セッションの殆どをガレージ内で過ごした。トラックタイムを大幅に失った理由についてフェルスタッペンは、フロントサスペンションを含めたセットアップ変更に殊の外、時間がかかったためだと説明した。
「FP1ではかなり良いスタートが切れたと思う。クルマは本当に上手く機能していた。FP2に関しては幾つかの事を試してみたかったんだけど、変更に少し手間取ってしまった」
「おまけに、もう一つ別のことを試してみようと思ったら、その変更にもまた、かなりの時間がかかってしまった」
ロングランは勿論、ショートランにも十分な時間が割けなかった事は明らかに理想的とはいえないが、それでもフェルスタッペンは過度に心配していないという。
似たようなコンディションの中で行われたFP1では20周を走り込み、最速を刻んだルイス・ハミルトン(メルセデス)から0.084秒遅れの2番手をマークした。
「十分に走り込めなかったから、FP2のラップタイムはさほど参考になるようなものじゃなかったし、改善の余地は大いにあると思う」とフェルスタッペンは語る。
「最悪の1日というわけじゃなかった。施した変更に関して良かったのか悪かったのかを分析してみるつもりだ」
「何よりも重要なのは明日であって、1ラップでどれだけ速く走れるかって事だと思う」
マリーナベイ市街地コースはオーバーテイクが困難であるため、予選順位が大きな意味を持つ。下馬評通り、初日は低速コーナーに強みを持つフェラーリが1ラップペースで他を退けた。
17歳で史上最年少出走を果たした2014年から早8年、この日フェルスタッペンは25歳の誕生日を迎えた。ガレージ内にはバースデーケーキでエースドライバーを祝うメンバーの姿があった。
2022年のF1シンガポールGPフリー走行2をトップで締め括ったのはカルロス・サインツ。2番手にシャルル・ルクレールが続きフェラーリが1-2で締め括った。3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
シンガポールグランプリ3回目のフリー走行は日本時間10月1日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってマリーナベイ市街地コースで開催される。