F1ロシアGP:パワーユニット投入状況…ホンダ勢3台のエンジンが上限の3基目に到達

2014年から2018年までのメルセデス製F1パワーユニットCourtesy Of Daimler AG

国際自動車連盟(FIA)の正式発表を元に、2020シーズンの後半戦開始を告げるF1第10戦ロシアGPフリー走行1開始時点(25日現地午前11時)における各ドライバー(マシン)毎のパワーユニット使用状況を以下にまとめる。

ホンダF1は年間のパワーユニット(PU)運用計画に基づき、アレックス・アルボン以外の3台に今季3基目となる新たなICE(内燃エンジン)、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-Hを投入した。これは前戦ムジェロでのフェルスタッペンのPUトラブルに関連するものではなく、あくまでもスケジュール通りの交換だという。

年間上限目一杯となる3基目のエンジンを投入したのはマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、ダニール・クビアトのホンダ勢だけではない。レーシング・ポイントF1チームのランス・ストロールもまた、同じ4種類のPUコンポーネントを一新した。

また、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは3基目のMGU-Kを、そしてスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルは2基目のCEの封を切った。

いずれもレギュレーションで許可された範囲内での交換であるため、現時点では以上の6台に罰則が科される事はない。しかしながら、フェルスタッペン、ガスリー、クビアトの3台はグリッドに着く全20台の中で唯一、全てのコンポーネントが上限値に達したため、今後何か1つでも新規に交換することがあればグリッド降格が科される。

V6ハイブリッド・ターボ導入7年目の今年は、年間最大3基のICE、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kと、最大2基のES及びCEをペナルティなしに使用する事ができるが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、使用基数が削減される仕組みとなっている。

現時点ではヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビGPまでの全17戦の開催が計画されている。

F1ロシアGP:パワーユニット投入状況

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
メルセデス L.ハミルトンHAM 2 2 2 3 1 1
メルセデス V.ボッタスBOT 2 2 2 2 1 1
フェラーリ S.ベッテルVET 2 2 2 2 1 2
フェラーリ C.ルクレールLEC 2 2 3 2 2 2
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 3 3 3 3 2 2
レッドブル・ホンダ A.アルボンALB 2 3 3 2 2 2
マクラーレン・ルノー C.サインツSAI 2 2 2 2 1 1
マクラーレン・ルノー L.ノリスNOR 2 2 2 2 1 1
ルノー D.リカルドRIC 3 3 3 3 1 1
ルノー E.オコンOCN 2 2 2 2 1 1
アルファタウリ・ホンダ D.クビアトKVY 3 3 3 3 2 2
アルファタウリ・ホンダ P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2
レーシングポイント S.ペレスPER 2 2 2 2 2 2
レーシングポイント L.ストロールSTR 3 3 3 3 1 1
アルファロメオ K.ライコネンRAI 2 2 2 2 2 2
アルファロメオ A.ジョビナッツィGIO 2 2 2 2 2 2
ハース・フェラーリ R.グロージャンGRO 2 3 3 2 2 2
ハース・フェラーリ K.マグヌッセンMAG 3 2 2 2 2 2
ウィリアムズ・メルセデス J.ラッセルRUS 3 3 3 2 1 1
ウィリアムズ・メルセデス N.ラティフィLAT 2 2 2 2 1 1

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