ソチでの入賞率100%のセルジオ・ペレス「本命はメルセデス」
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セルジオ・ペレスは2021年FIA-F1世界選手権第15戦ロシアGPに先立って、週末の本命はレッドブル・ホンダではなくメルセデスとの考えを示した。
ソチ・オートドロームは2014年の初開催以来、シルバーアローが全勝を収める牙城であり、更には1913年と1914年に開催された非世界選手権レースを含め、メルセデスは「ロシアGP」の名の元に行われた歴史上全てのレースで勝利している。
週末を前に「やはりメルセデスが本命だと思うか?」と問われたペレスは「ソチでは2014年からメルセデスが全勝しているし、彼らが有利だと思う。打ち勝つのは間違いなく難しいだろうけど、いつものように全力を尽くすよ」と答えた。
ソチでのメルセデスは確かに強いが、ソチでのチェコも間違いなく強い。
前戦イタリアGPでは9番手スタートから3位フィニッシュするも、5秒ペナルティのために4位降格と不本意な結果に終わったペレスだが、昨年の4位入賞と2015年の表彰台を含め、ソチでの過去全7戦ではその全てでポイントを獲得し続けている。
「モンツァが僕らの得意とするコースじゃない事は事前から分かっていたし、レース後のペナルティーによって表彰台を逃した事は残念だけど、週末を通じてポジティブな材料を多く得る事ができたのも事実だ」とペレス。
「ソチはこれまでの週末とは大きく異なるタイプのコースだから 、今の調子を維持して初日に好調なスタートを切りたい」
「ソチはとてもテクニカルな高速コースで、流れるようなリズムもあり、僕の好きなコースなんだ」
2021年シーズンも後7戦を残すばかりとなった。チームメイトにスリップストリームを与えて牽引したモンツァでの予選が象徴するように、ペレスはチャンピオンシップ制覇を目指す上でチームワークが如何に重要かを心得ている。
「(フェルスタッペンと)互いに助け合って、チームのために各週末を最大限に活用する事は本当に重要だ」とペレスは語る。
「残りのレース数が少なくなるシーズン終盤では尚更、大切な事だと思う」
ロシアGPの舞台となるのは、ほぼ90度コーナーのみで構成される1周5872m、全18コーナーのソチ・オートドロームだ。高いトラクション性能とブレーキング・パフォーマンスが要求され、ストレートが非常に長い事から低~中ダウンフォース仕様のパッケージが持ち込まれる。
昨年のグランプリでは予選3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)が通算9勝目を挙げた。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、ポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)はレース前のスタート練習違反でペナルティを受け3位に甘んじた。
F1ロシアGPは、日本時間9月24日(金)17時30分からのフリー走行1で幕を開ける。