ロマン・グロージャンの妻マリオン、自転車事故で重傷—骨折や脳外傷も

ロマン・グロージャン(フンコス・ホリンジャー・レーシング)、2024年8月24日(土) インディカー ポートランド・インターナショナル・レースウェイにてCourtesy Of Penske Entertainment

元F1ドライバーのロマン・グロージャンの妻であり、フランスのジャーナリスト兼テレビ司会者であるマリオン・グロージャンが、自転車事故により重傷を負ったことが明らかになった。

マリオンは病院のベッドからInstagramに写真を投稿し、「肺炎、肋骨の骨折、脳外傷…全部です!自転車事故ですが、それ以上のことは分かりません…記憶がありません」とファンに自身の状態を報告した。

さらに、「皆さんのメッセージとサポートに感謝しています!できるだけ早く家に帰りたいです。その間、夫が3人の子供たちの世話をしてくれています」と綴り、ファンや関係者からの励ましに感謝を述べた。

マリオンは現在も入院しており、回復に向けて治療を受けている。F1ジャーナリストのナタリー・ピンカムをはじめ、多くの関係者やファンが、マリオンのSNS投稿に「早く良くなって!」とコメントを寄せている。

ロマン・グロージャンとマリオンは2008年に交際を開始し、2012年に結婚。2人の間には2人の息子と1人の娘がいる。今回の事故を受け、ロマンは子供たちの世話をしながら、妻の回復を支えている。

この事故はF1ファンにとって、2020年のバーレーンGPでのロマン・グロージャンの大クラッシュを思い起こさせる出来事だ。

グロージャンは時速192kmで鉄製ガードレールに激突。マシンは真っ二つに裂け、炎上した。約27秒間、燃え盛るマシンの中に閉じ込められたが、奇跡的に脱出に成功。ヘリコプターでバーレーン国防軍病院に搬送され治療を受けた。両手に火傷を負ったものの、大きな後遺症は残らなかった。

この27秒間はマリオンにとって、永遠にも等しい恐怖と絶望の瞬間だった。

グロージャンの事故後、マリオンは夫の命を救った救助チームに深い感謝の言葉を述べ、F1における安全対策の進化に対しても敬意を表した。特に、グロージャンの命を救う要因となったヘイローに関して、彼女はその導入の契機となったジュール・ビアンキの家族への感謝を込め、感動的なメッセージを綴った。

グロージャンは事故の後、インディカー・シリーズに転向。2024年末を以てフンコス・ホリンジャー・レーシングを去り、今季は新規参戦チームのプレマ・レーシングのリザーブ・ドライバーを務めている。

Courtesy Of Penske Entertainment

子供たちと手をつなぎながらインディアナポリス・モーター・スピードウェイを歩くロマン・グロージャン(フンコス・ホリンジャー・レーシング)、2024年5月27日 第108回インディ500(インディアナポリス・モーター・スピードウェイ)

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了