リカルド「クソ食らえ」ビルヌーブの”戯言”批判に今季最高リザルトで応酬

ジル・ビルヌーブ・サーキットのパルクフェルメで祝う予選5番手を喜ぶダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月8日(土) F1カナダGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は、ジャック・ビルヌーブの辛辣な批判を「下らない悪口」と一蹴し、「あの手の連中はみんなクソ食らえだ」と批判。F1カナダGP予選での5番手という好リザルトを以て、1997年のF1ワールドチャンピオンをひとまず黙らせた。

カナダGPに先立ち英Sky Sportsの解説陣に加わったビルヌーブはリカルドについて、「何故まだF1にいるんだ?」「言い訳をしている」「家に帰れ」などと非難の言葉を重ねた挙げ句、今もF1に留まっていられるのは「イメージ」のおかげだと主張した。

その翌日のモントリオールで今季ベストの5番グリッドを獲得した8度のグランプリウィナーは、この日の結果が批判に対する答えなのか?と問われると、「よく知らないけど、なんかあったみたいだね。まぁ、そういう連中は間違いなくいるわけだけど、時間を割く価値もない!」と笑い飛ばした。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選5番手を経て報道陣の質問に答えるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月8日(土) F1カナダGP

また米ESPNによると「何を言ったかのかは知らないけど、クソみたいな悪口を言ってたらしいね。彼はいつもそうだ。頭を打ち過ぎたんじゃないかね。アイスホッケーか何かをやってるのかどうか知らないけど」と語った。

「でもまぁ、彼に構うつもりはないけど…そういう連中はクソ喰らえだ!言いたいことはもっとあるけど、まあいいさ。放っておこう」

リカルドの予選を受けトーンダウンしたビルヌーブは、「クリスチャン(ホーナー)が言ったように、彼にはプッシュとプレッシャーが必要で、それが効いた。上手くいったんだ」と語った。

「クルマが自分に合っている時の彼は最高の走りをする。今回の予選は良かった。あと4、5、6レースもこの走りができれば問題ないだろう。だた彼が言ったように、今年は一貫性に欠けている」

「彼にはチャンスが与えられてきた。厳しいシーズンになっているにも関わらず、彼にはチャンスが与えられ続けている。だから彼はコース上で証明する必要がある。今日の予選は良かった。後はこれを続ける必要がある」

今シーズンのリカルドはチームメイトの角田裕毅に対して予選で2勝7敗、レースで事実上の全敗と、大きく遅れを取っている。カナダGP予選に先立ち、角田裕毅は来季もRBでレースをする事が発表されたが、リカルドの将来は未定だ。

「問題は僕がまだ速さを維持できているかという事じゃなく、一貫性を以てそれを示す事ができていない事なんだ」とリカルドは語る。

「予想以上に苦労しているのは確かだけど、速さはあるし、それを引き出す事ができていないだけだと思うから、クルマを微調整するのは当然として、兎に角、自分自身をスイートスポットに入れる事が大切だと感じている」

フィールドで実力を示し、世界中で人気が高まるにつれてリカルドは、チームにとって単に優れたドライバーというだけでなく、マーケティング価値のある人材として重宝されるようになってきた。

「10年前はもっと簡単にやれていたのかもしれない」とリカルドは続ける。

「子供の頃は兎に角、クルマに飛び乗ってドライブしていただけだけど、年を取るにつれて人生に絡んでくるものが増えてくる。それが妨げになる事もあるのかもしれない」

「それを認識して頭をスッキリさせて週末に向けて準備を整えることが大事なんだと思う」

F1カナダGP特集

この記事をシェアする

関連記事

モバイルバージョンを終了