シューイを巡りノリスに「汚い奴」呼ばわりされるボッタス、4年越しの”勘違い”に驚愕するリカルド / F1イタリアGP会見書き起こし
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9月12日にモンツァ・サーキットで行われたF1第14戦イタリアGPの表彰台セレモニーでは、2020年のF1エミリア・ロマーニャGP以来、一年ぶりにあの”おぞましい光景”が帰ってきた。やむを得まい。何しろあの男が3年半ぶりの勝利を手にしてしまったのだから。。
オーストラリア国歌とイギリス国歌の演奏が終わり、2位ランド・ノリスと3位バルテリ・ボッタス、そして優勝チームの代表として登壇したザク・ブラウンCEOからシャンパンシャワーの祝福受けたダニエル・リカルドは、いそいそと右足のシューズを脱ぎ、靴の中のゴミを払い落とした。
気が利く新入社員であるかの如く、マクラーレンの最高経営責任者がシャンパンを手際よくその靴に注ぎ込むと、リカルドはグランドスタンドのファンに一礼。それを一気に飲み干して”空となったグラス”を放り投げた。
リカルドは次に右足のシューズを脱ぎ、ザク・ブラウンの前に差し出して2杯目を注がせると、今度はそれを11歳年下のチームメイトに差し出した。
これには観客も大盛り上がりで、引くに引けないノリスはシャンパンの入ったシューズを空高く突き上げた後、一気に口に含み、喝采を浴びた。
空のシューズを放置しておけない病気か何かなのだろうか。リカルドは間髪入れずに悶絶するノリスが持つシューズに3杯目を注ぎ込む。
若いモンが男気を見せているのにトップの俺がやらないわけにはいかない…そう思ったかどうかは分からないが、その様子を目にしたザク・ブラウンは直立不動のまま、おもむろに口を大きく開けた。ノリスはそんな上司の意を汲み、3杯目を一気に流し込んだ。
なお、ボッタスは一切関与せず、完全なる傍観者としてこの儀式を見届けた後、足早にポディウムを去っていった。。
今回の話の舞台は、そんなセレモニーの後に行われたレース後のプレスカンファレンスだ。リカルドは2017年のF1アゼルバイジャンGPで共に登壇した際にボッタスがシューイを”完了”しているものだとばかり思っていたのだが…。インタビューの模様を書き起こしで以下に紹介する。
”汚い”ボッタスと4年越しの”勘違い”
Q:ランド、あなたは今回の表彰台で初めてシューイを体験しましたが如何でしたか?
ランド・ノリス
(困った様子でリカルドの方を見つめる)
ダニエル・リカルド
(ノリスの視線に気づいて)ファンが聞きたいと思っている事を言えよー『美味しかったです』って。羨ましがらせるんだよっ。
ランド・ノリス
そ、そうだね。。まぁ、まぁまぁだったかな。あの手の飲み物はあまり好きじゃないんだよね、、だって、ほら、靴の中は、、ダニエルの足の汗がさぁーこの2時間の間のヤツがね(笑
まぁ、他の人には絶対にオススメしないし、二度とゴメンだけど、今年の初めか、いつだったかな…もし一緒に表彰台に上がる事があったら(シューイを)やるよって約束してたからそれを守ったんだ。
ザクも同じように約束していてね。まぁ彼は本当に喜んでたんじゃないかと思うけど(笑
クールで良い経験になったよ。みんなにとっても良い思い出になったと思うし。嫌だったけど、その分楽しめたよ。
Q:ありがとうランド。良い仕事っぷりでした。バルテリはやらなかったのですか?
ダニエル・リカルド
(ボッタスの方を向いて嬉しそうに)彼は前に1回やっているからね~!
バルデリ・ボッタス
いやっ(即答)、一度もやってないよ。毎回うまく交わしてきたからね。
ダニエル・リカルド
(真剣に驚いた様子で)えっ!…。
ランド・ノリス
(リカルドに加わりボッタスに対して)おいおい、汚いヤツだなー。
ダニエル・リカルド
…バクーでやったよね?
バルデリ・ボッタス
いーや、あの時も上手く誤魔化して…
ダニエル・リカルド
(ボッタスの話を遮って)うっそー! てっきりやったんだと思ってたのに! あの時やったと思ってたから今回(靴を)渡さなかったんだよ。
バルデリ・ボッタス
僕の得意分野じゃないんだ。そーゆーのは。
ダニエル・リカルド
おいおい!! 今はオーストラリア人の娘(ティファニー・クロムウェル/ 自転車競技選手、シューイはオーストラリア発祥)と付き合ってるくせに!
バルデリ・ボッタス
(苦笑して)僕らは家でシューイをやったりはしないの!
ダニエル・リカルド
可哀想に…
ランド・ノリス
(爆笑)
バルデリ・ボッタス
憐れむなよ! おかげで幸せだっての。
ダニエル・リカルド
(ボッタスの肩を触りながら)じゃー次回はやろうね(笑!