RBバイエルCEO、角田裕毅を「是非キープしたい」2025年F1契約更新を熱望

FIAチーム代表会見に出席するピーター・バイエルCEO(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)、2024年5月24日(金) F1モナコGP プラクティス(モンテカルロ市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チームのピーター・バイエルCEOは「是非ともキープしたい」と述べ、2025年に向けて角田裕毅と5シーズン目の契約更新を希望している事を明かした。

開幕2戦こそポイントを逃したが、角田裕毅はこれまでの7戦で5度の予選Q3進出とスプリントを含めた5度の入賞によりチームの総獲得ポイントの75%を稼ぎ出しており、格上のアストンマーチンを駆るランス・ストロールより上位のランキング10位と、文字通り「キング・オブ・ミッドフィールド」のポジションにつけている。

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モンテカルロ市街地コースのプールサイド・シケインでガードレールに限界まで迫る角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年5月24日F1モナコGP初日プラクティス

第8戦モナコGPの初日、まさに「絶好調」と言うに相応しい24歳の日本人ドライバーは来季のシートを維持するに十分な結果を残しているか?と問われたバイエルは「私は是非ともユーキをキープしたいと思っている」と述べ、その成長ぶりを次のように説明した。

「彼が大きな進歩を遂げた事は確かだ。フィジカル面だけでなく精神的な心構えという面でも、パフォーマンスを発揮して結果を残す準備が整っている」

「先日も言ったことだが、無線で悪態をつく度に0.1秒を失うことを理解したのも一つの例だが、彼は自らをコントロールし、エンジニアとのフィードバック作業においても非常にプロフェッショナルに取り組んでいる」

チームメイトのダニエル・リカルドはグランプリ予選では全敗、決勝レースでも7戦中5敗と、角田裕毅に対して大きく遅れを取る状況が続いているが、同時にチームはマシン開発やセットアップの方向性に関する彼のフィードバックを高く買っている。

バイエルはリカルドと角田裕毅の両名について「彼らが素晴らしい仕事をし続ける限り、今のペアを維持したいと思っているし、共に前進していきたいと考えている」とした上で、34歳のオーストラリア人ドライバーについて次のように評価した。

「シーズンが始まって以来、ダニエルはクルマのセットアップ面において、ペース及びパフォーマンスを探り当てるという点で大いに我々を助けてくれている。これまで2度リタイアするなど不運もあったが、マイアミでは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」

ハースやアルピーヌなど、一部のチームが獲得に向けて角田裕毅にアプローチしていると噂される状況下でのバイエルの発言には、ヘルムート・マルコ同様にライバルを牽制する狙いが感じられる。

バイエルは角田裕毅との契約更新を希望していると認めつつも、来季のドライバーラインナップについて話をするのは「時期尚早」であるとして、「”もし”とか”いつ”といった議論で時間を無駄にするつもりはない」とも語る。

「我々には非常に強力なラインアップがある。素晴らしいリザーブドライバー(注:リアム・ローソン)もいる。そしてF2、F3にも素晴らしい才能の持ち主がいる」

「今はパフォーマンスに集中することが何よりも重要だ。言うなればドライバーについての議論より、(選手権で)先行するアストンマーチンに焦点を当てている」

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ファンステージ上で自撮りするRBの角田裕毅とダニエル・リカルド、2024年5月24日(金) F1モナコGP(モンテカルロ市街地コース)

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