フェルスタッペン、12戦ぶりポール幻に…角田裕毅は奮闘もQ2敗退 / F1カタールGP 2024《予選》結果と詳報

ポールポジションを獲得しパルクフェルメでクルマを降りるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2024年11月30日(土) F1カタールGP予選(ロサイル・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2024年のFIA-F1世界選手権第23戦カタールGP予選でジョージ・ラッセル(メルセデス)を僅か0.055秒差で退け、タイムシートのトップに立った。

6月のオーストリアGP以来、12戦ぶりのポールポジションを獲得したかに思われたが、クールダウンラップ中に「不必要に低速で走行」したとして、異例の1グリッド降格ペナルティを受けた結果、ラッセルがポールを獲得した。角田裕毅(RB)は14番手に終わった。

直前のスプリントで8位フィニッシュに終わり、1ポイントを獲得するに留まったフェルスタッペンは、予選に向けてセットアップを調整。この変更が奏功し、Q2をトップで通過すると、最終Q3では1回目のアタックでラッセルに次ぐ暫定2番手につけ、最終アタックで1分20秒520を記録してトップを奪取した。

カタールでコンストラクターズ選手権を決める可能性があるマクラーレンは、ランド・ノリスが3番手、オスカー・ピアストリが4番手と、2列目を独占した。一方でライバルのフェラーリは、シャルル・ルクレールが5番手、カルロス・サインツはルイス・ハミルトン(メルセデス)に先行を許して6番手に留まった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2位のジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位のランド・ノリス(マクラーレン)、2024年11月30日(土) F1カタールGP予選(ロサイル・インターナショナル・サーキット)

土曜の予選は、前日のスプリント予選とは大きく異なる結果となった。この背景には、今季よりスプリント後にパルクフェルメが一旦解除され、予選を前にクルマに変更を加えることが合法化された点が上げられる。

初日金曜に最終SQ3に進出したピエール・ガスリー(アルピーヌ)、リアム・ローソン(RB)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)といったドライバーは、土曜の通常予選ではQ3に進めなかった。一方、スプリント予選とスプリントで苦戦したセルジオ・ペレスはQ3進出を果たして9番グリッドを持ち帰った。

フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は8番手に入る健闘を見せた。僚友ヒュルケンベルグが18番手でQ1敗退を喫した一方、ハースのケビン・マグヌッセンは10番手を記録した。

予選Q1:角田、僅差で突破

エントリーした全20台で争われる18分間の予選第一ラウンドのQ1は気温22℃、路面温度19℃の条件下で開始された。

角田裕毅は全セクターで自己ベストを更新できなかったものの、ラップ全体を通して僅かに改善し、15番手ギリギリでQ2進出を果たした。

16番手のアレックス・アルボン(ウィリアムズ)とは0.026秒差、17番手の僚友ローソンとは0.047秒差、18番手のヒュルケンベルグとは0.078秒差と、紙一重の差での突破となった。

ローソンはQ1ノックアウトを経て、ターン9と10で前を走るアロンソが「故意」に減速して自身の走行を妨害したとして、「本当に最悪だ」と無線で非難したが、レースエンジニアのピエール・ハムリンは「それはストロールだ」と訂正した。

予選Q2:ザウバー、約5ヶ月ぶりのダブルQ2

角田裕毅は1セット目を終えて暫定13番手に沈むも、最後のアタックでは全セクターを自己ベストでまとめ10番手に浮上した。

だがマグヌッセンやザウバー勢、アロンソがラップを改善した結果、14番手に後退してQ2敗退となった。10番手でQ3進出を果たしたペレスとの差は0.346秒と開いた。

ザウバー勢は周冠宇が12番手、バルテリ・ボッタスが13番手と、7月のイギリスGP以来となるダブルQ2進出を果たした。


決勝レースは日本時間12月1日(日)25時にフォーメーションラップが開始され、1周5419mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第23戦カタールGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:21.579 1:20.687 1:20.520 22
2 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:21.241 1:21.069 1:20.575 28
3 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:21.578 1:20.983 1:20.772 22
4 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:21.821 1:21.121 1:20.829 22
5 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:21.278 1:21.000 1:20.852 26
6 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.637 1:21.095 1:21.011 27
7 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:21.447 1:21.199 1:21.041 26
8 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:21.608 1:21.208 1:21.251 19
9 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:21.675 1:21.425 1:21.425 22
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:21.891 1:21.387 1:21.500 26
11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:21.843 1:21.437 18
12 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:22.103 1:21.501 19
13 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:21.927 1:21.731 19
14 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:22.364 1:21.771 16
15 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.011 1:21.911 14
16 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:22.390 9
17 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:22.411 10
18 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:22.442 10
19 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:22.594 9
20 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.714 10

コンディション

天気晴れ
気温22℃
路面温度19℃

セッション概要

グランプリ名 F1カタールGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 ロサイル・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5419m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1カタールGP特集

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