ミラー?ビーバー?角田裕毅の聞き間違いに思わずホーナーも…F1カタールGP決勝中に混乱
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F1カタールGPの決勝レース中に角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、チームからの予期せぬ無線メッセージをどう理解したものか、頭を悩ませていたようだ。
コース上に「ミラー」が脱落していることを知らせるチーム無線の内容を「ビーバー」と聞き間違えたという。
英Autosportによると角田裕毅は、コース上のミラーを視認したか?との質問に対して「ミラーでしたっけ?ビーバーって聞こえたのですが」と返した。
「僕のエンジニアは『ビーバーがいる』って言っていたのですが、どうして中東にビーバーがいるんだ? ビーバーが中東にいるなんて、あり得るのか?って思っていました」
「でもまぁ、地球温暖化の影響で、そういったこともあるのかもしれませんね」
これについてレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「それは、かなりの違いだ…」と冗談交じりにコメントしたという。
ビーバーはF1で馴染み深い動物であるため、聞き間違えるのも無理はないかもしれない。
2018年のカナダGPでは、ロマン・グロージャンが野生動物と衝突してクルマに大きなダメージを負い、「ビーバーの呪い」を危惧した。また、マックス・フェルスタッペンは長年に渡ってカナダGPの主、ウッドチャックをビーバーと勘違いしていた。
問題のミラーはアレックス・アルボンのウィリアムズFW46から脱落したものだった。
ターン1に向けたメインストレート上のレーシングラインの右側に落ちていたため、レースコントロールはダブルイエローを提示した。ドライバーにはデブリを避けて走行するよう指示が出ていた。
このダブルイエローについて角田裕毅は、一部のドライバーが遵守していなかったと指摘した。
「ダブルイエローが出されていたのに、後続の中にはそれをしっかり守っていないクルマもいました」と角田裕毅は語った。
「なので、次回のドライバーズブリーフィングで、その点を見直す必要があります。一部のドライバーは守っているのに、一部は守らないというのはかなり不公平ですので」
ダブルイエローが振られたレース中盤に角田裕毅の後方にいたのはアレックス・アルボン(ウィリアムズ)とチームメイトのリアム・ローソンだ。
なおランド・ノリス(マクラーレン)はダブルイエローを無視したとして、10秒のストップ・アンド・ゴー・ペナルティと3点のペナルティポイントを科され、優勝争いから脱落した。